News Letter NO.40(夏季号) 2024年7月31日

2024年度大会開催案内

大会の概要と研究発表・パネルセッションの募集について

会 場 筑波大学筑波キャンパス春日エリア
    (茨城県つくば市春日1−2)

日 程

11月9日(土)第1日 

大会参加費:2000円


◆シンポジウム「日本思想史学の誕生と展開」(13:00〜16:50)

会場:7A棟205号教室

司会  田中 友香理(筑波大学)

発表者

 前田  勉(元愛知教育大学)

 山口 輝臣(東京大学)

 杉山  亮(東京女子大学丸山眞男記念比較思想研究センター)

コメンテーター

 林   淳(愛知学院大学)

◆総 会(17:00〜17:30)

◆懇親会(18:00〜20:00)

 懇親会費:4000円(一般)・2000円(学生・非常勤)
  会場:筑波大学筑波キャンパス春日エリア 春日食堂

11月10日(日)第2日

◆研究発表・パネルセッション(終日)

◆「思想史の対話」研究会(14:30〜17:30)

会場:7A棟106号教室


※時間は目安です。確定的な時間,研究発表・パネルセッションの詳細等は,大会プログラム(10月中旬学会HPに掲載予定)でお知らせ致します。 ※参加費,懇親会費ともに10月31日まで,後日お知らせする大会実行委員会の振替口座にお振り込みください。なおこれ以降は当日のお支払いをお願いいたします。また,一度納入された参加費,懇親会費は,いかなる理由があっても返金には応じかねますので予めご了承ください。


*応募要領
 研究発表(発表25分、質疑応答15分)とパネルセッション(90分)を募集します。
 研究発表は、日本思想史学に関する未発表の内容で、十分な学術水準を有しているものとします。申し込み後,大会委員会が発表要旨に基づき審査を行い,審査結果を会長・総務委員会に報告のうえ,発表の可否を申込者に通知します(9月中旬を目途に結果通知)。
 またパネルセッションの申し込みについては,上記に加えて以下の条件も充たすものとします。
 (1)パネルの代表者が会員であること。
 (2)少なくとも4名以上でパネルを構成し,3名以上が研究発表をおこなうこと。
 (3)パネル構成員の半数以上が会員であること。
 (4)同一機関に所属する構成員が2名を超えないこと。
応募される方は,氏名,所属,住所,E-mailアドレス,発表時のパソコン使用の有無を明記の上,題目と要旨(研究発表は1200字以内,パネルセッションは2000字以内テキストファイルPDFファイル)を期日までに,E-mailにて,下記の2024年度大会実行委員会宛てにお送り下さい。その際,E-mailの件名は「2024大会発表」,「2024大会パネル」として下さい。

       応募締切:8月31日(土)必着
            9月7日(土)に延長されました

 なお,今年度(本学会における2023年度)までの会費に未納分がある会員は発表資格を有しませんので,必ず応募前にお納め下さい

*参加申し込みと諸費納入
 大会,懇親会への参加については,9月半ば以降にお送りする振込用紙(ゆうちょ銀行払込取扱票)による参加費等の納入をもってお知らせ下さい。出欠等連絡用の葉書は用いませんので御注意下さい。
 開催準備の都合上,10月31日(木)までにお振り込みください。これ以降は当日のお支払いをお願いいたします。
※大会開催中に学内で利用できる託児施設はございません。つくば市内の民間保育園では休日の一時預かりをしているところもあります。詳しくはつくば市ホームページを開き,「つくば市一時預かりのご案内」をご覧ください。
※宿泊施設は各自お早めにご予約下さい。
※最寄駅はつくばエクスプレスつくば駅です。
※学内に駐車場のご用意もありますが,数に限りがございますので,事前に下記メールアドレスまでご連絡いただけますと幸いです。


<日本思想史学会2024年度大会実行委員会>――――――――

〒305-8571

茨城県つくば市天王台1-1-1

筑波大学人文社会系

中野目徹研究室

Tel:029-853-4094(直通)/4127(事務室)

※不在の場合もあり,なるべくメールでご連絡ください。

実行委員会事務局長 田中友香理

E-mail:

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2024年度日本思想史学会大会開催にあたって  大会実行委員長 中野目徹(筑波大学)

連日の全国的な猛暑のなか,皆さまいかがお過ごしでしょうか。

さて,当学会本年度の大会は,今年11月9日(土)〜10日(日)の両日にわたって,わたくしどもの勤務校筑波大学が所在する茨城県つくば市で開催されることになっております。実に20年ぶりのこととなりますが,実行委員会一同,会員の皆様のご来場を心よりお待ち申し上げております。会場は,20年前と同じ旧図書館情報大学キャンパス(筑波大学筑波キャンパス春日エリア)の教室を準備いたしました。つくばエクスプレス「つくばセンター」駅から近いので便利です。実施要領は本紙掲載の大会案内にあるとおりですので,参加経費のお支払いやホテルのご予約等,お早目にお手続きくださいますようお願い申し上げます。

本学も昨年秋に創基151年開学50周年を迎え,「次の50年」に向けた新たな取組みを始めているところです。また,前回開催後に開通したつくばエクスプレスによって沿線開発も進み,久しぶりにお訪ねくださる方は,街や大学の風景が大きく変貌していることを目の当たりにし,隔世の感を抱かれるかもしれません。そのようなときに皆さまをお迎えできるのは,わたくしどもにとって大いなる喜びであり,すでに実行委員会を立ち上げ,万端遺漏なきよう鋭意準備を進めているところです。

どうぞ,当日はふるってご参会くださいますよう,心よりお願い申し上げます。

2024年度 大会シンポジウム「日本思想史学の誕生と展開」 大会委員長 昆野伸幸(神戸大学)

2024年は,村岡典嗣生誕140年に当たる。安易に生誕の周年を記念したいわけではないが,改めて日本思想史学の来し方と行く末について深く考えてみる1つの契機にはなるだろう。

もちろんそのような契機は以前にもあり,例えば日本思想史学会の創立50周年に際しては,2018年度大会において「日本思想史学の現在と未来」をテーマにシンポジウムを実施している。その成果を踏まえつつ,本シンポジウムは,改めて日本思想史学の現在地を確認し,未来を遠望するためにも,まずは日本思想史学の過去について,すなわち近代における日本思想史学の誕生と展開について問い直すことを目的としたい。

村岡典嗣に先行して日本思想の歴史を論じた人物はいるにせよ,自覚的に方法論を提示し,学問として体系づけたのが村岡であることは衆目の一致するところであろう。しかし,いうまでもなく日本思想史学の誕生と展開は,村岡個人の孤立した営みであったわけではない。村岡は,いかなる学知に基づき,どのような知的環境や時代状況のなかで日本思想史学を構築したのであろうか。言い換えると,村岡の日本思想史学を準備した知的条件は一体何だったのだろうか。

ここ20年ほどの間に村岡研究は格段に進展し,波多野精一,河野省三,平泉澄ら同時代の人物との比較分析も進んでいるが,検討すべき同時代の研究者,学知,思想潮流はまだまだ残されている。例えば,津田左右吉,和辻哲郎はいうまでもなく,明治期に姉崎正治によって確立する宗教学,井上哲次郎の漢学三部作や国民道徳論,そして大正期に台頭する「新しい歴史学」である西田直二郎や竹岡勝也らに代表される文化史,柳田国男によって提唱される民俗学,マルクス主義歴史学,さらには昭和期の国体論などが,代表的な例といえよう。これらと向き合うなかで,果たして日本思想史学はどのような展開を示したのだろうか。

本シンポジウムの意図としては,村岡に即して日本思想史学の誕生を確認し,その展開を同時代の歴史のなかで考えることにあり,以て近代の日本思想史学のたどった軌跡を,近代の歴史のなかに位置づけ,私たちの現在地を再確認するとともに将来を展望したい。

第10回「思想史の対話」研究会のお知らせ

 題 目:「近現代日本思想における平和論」
 日 時:2024年11月10日(日)14:30〜17:30【予定】
 会 場:筑波大学筑波キャンパス春日エリア
 登壇者:和寺悠佳(和泉短期大学チャプレン・児童福祉学科准教授),鳥羽厚郎(元東華大学外国語学部日本語学科外国籍専任講師),福井優(立命館大学大学院博士後期課程)
 申込み:不要
 ※ただし,通常の大会参加費がかかります。詳しくは大会開催案内をご覧ください。

 近代日本は対外戦争を通じて帝国へと発展していったが,その際には,日本が東洋の平和のために戦っているという言説もあれば,非戦論の主唱もあった。後者はやがて,敗戦を契機に日本国の基本理念の一つとなったと言えよう。しかしながら,平和主義の理想を掲げても,戦争の問題が残らず解決されるわけではない。過去の戦争が国際関係に影響し続けているのみならず,国際社会における安全保障環境も変わりつつある。近年,世界の軍事費は増加の傾向を見せており,日本もまた,依然として自衛隊の位置付けの問題を抱えながら,政府は防衛力の強化を図っている。このような状況に鑑み,第10回「思想史の対話」研究会では,過去の平和論を対象にして,平和と軍事に関する思索を振り返り,その可能性と限界を検討したい。
※「思想史の対話」研究会は、若手研究者の交流と議論の活性化を目的として、日本思想史学会総務委員会による運営のもとで、2015年度から始まった研究会です。
「思想史の対話」研究会運営委員
長野邦彦,ロバート・クラフト,渡勇輝

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