こちらをご参照ください。
宿泊施設については手配致しかねますので、各自、お早めにご予約下さい。
日本思想史学会2011年度大会は、東京・目白の学習院大学で開催されます。学習院では、かつて一度、1973年度大会が開催されたとのことですので、実に38年ぶりです。関東地方での開催としても、2005年度大会(東京大学駒場キャンパスにて)以来ですから、6年ぶりとなります。
今年3月11日の大震災とそれに続く余震によって、もとより東北地方ほどではないものの、学習院でも多少の被害が生じました。壁面のひび割れ・剥落など、復旧に時間のかかっていることもあります。ただ、今回の会場に使用する予定の建物は、比較的新しい(それなりに使用料がかかります)か、耐震補強済みですので、さほどの被害もなく、万一のときの心配も少なくて済みそうです。また、東京電力管内の節電のため空調をまったく使用しませんが、その頃にはちょうどよい気候に落ち着いていることでしょう。どうか皆さま、勇気を奮って御来場ください。
さて、このたび学習院にて大会開催をお引き受けする際には、本学文学部日本語日本文学科の中村生雄先生に指導的役割を担っていただくはずでした。ところがまことに痛恨の極みで、昨年の先生の急逝のため、のこされた者らで不十分ながら大会実行委員会を組織せざるを得ませんでした。それでも、お引き受けした以上は断固としてやり遂げる覚悟を、一同共有しております。
過去の痛みや悲しみが無かったかのようにふるまう〈復活〉を私は信じませんが、どんな状況からでも〈復興〉し〈再生〉する人間の力には大いに関心があります。すばらしい研究成果の御発表を拝聴しながら、そのようなことにも思いをめぐらせてみたいと考えております。
会員の皆さま方の絶大なる御協力により、2011年度大会も充実した内容にしていただきますよう、会場校として切にお願い申し上げます。(2011年度大会実行委員長)
今年度のシンポジウムでは、中世〜近世日本の王権が神権性をまとい、それを宗教的に表象していく構造について思想史的に検討する。
いうまでもなく、「カミとしての王」は、世界史的な広がりをもつ観念であり、それぞれの地域・帝国の思想史的構造に規定されながら形成されてきた観念であった。日本においては、とりわけ天皇王権の支配の正統性の問題として、神道・仏教・儒教・キリシタンの超越的観念と天皇王権の関係について、これまで多くの研究が蓄積されてきた。
しかしながら、近年、たとえば中世天皇王権については仏教の密教的儀礼との関わりの解明が進められ、また織豊政権・徳川政権の神権性とヒトガミ観念の関わりについての研究が進められるなど、研究の大きな進展が見られるようになってきた。また、王権の神権性を受容する被支配層の側の宗教観念・カミ観念についても言及されるようになってきた。
これらの動向に鑑みて、今次の大会シンポジウムでは、中世王権の即位灌頂儀礼、徳川王権の神格化の問題、さらには民間における動向として垂加神道のヒトガミ観念について、それぞれ意欲的に研究を進めている方々に報告をお願いすることとした。
最後に、上述したテーマは、近代以降の現人神天皇観やヒトをカミにまつる靖国の思想などを考える一助にもなるはずであり、この点については、コメンテーターの方々にご言及頂く予定である。(大会委員長)
資源・経費の削減のために、原則としてニューズレターを電子媒体にて発信することと致しました。HP上にてご覧ください。
なお事前に紙媒体での購読を希望された方、及びメールアドレス等の情報が事務局に無い方に対しましては、従来通り紙媒体形式にてお送りしております。
電子化にご協力いただける会員は、事務局までご一報下さい。
会員名簿の情報更新(新入会員・住所変更等)は、次号(ニューズレター冬季号・No.15)に掲載させて頂きます。
ニューズレター冬季号の発刊に併せて、振込用紙・会費請求書ともに同封します。
なお個人情報が含まれるため、会員名簿の情報更新は紙媒体でお送りします。
当会ホームページの「会員研究業績紹介」欄に載せる会員諸氏の研究業績を、学会事務局までE-mail、或いは葉書でお知らせください。
その際、著者名(ふりがな)、論文・著書名、掲載誌(号数)、発行所、刊行年月を明記願います。
(前号発行以降寄贈分)
会費納入状況は依然として芳しいとは言えません。学会の安定した持続のためにも、会費納入をよろしくお願いします。
なお、以前にお知らせした通り、事務局移転に伴い、振込口座も変更いたしました。よって、前事務局(早稲田大)の振込用紙は使用できません。
会費を納入する際には、前号のニューズレター送付の際に同封した振込用紙をお使いください。
用紙を紛失された場合は、郵便局備え付けの振込用紙にて、下記の口座番号までお振り込み下さい。
(ゆうびん振込専用口座)3年をこえて会費を滞納された方は会則第四条に基づき、総務委員会の議をへて退会扱いとさせていただくことがあります。
また、過去2年分の会費を滞納された方には、2010年9月刊行の学会誌『日本思想史学』の最新号第42号(2009年度分)をお送りしておりません。会費納入の確認後に送らせていただきますので、ご了承下さい。
当会事務局が2011年度より、現在の東北大学から同志社大学へと移転することとなりました。
詳細につきましては、次号(ニューズレター冬季号・No.15)にてご報告致します。