News Letter No.2(夏季号) 2005年7月10日
2005年度大会開催案内
- 会場
- 東京大学駒場キャンパス・教養学部13号館(京王井の頭線・駒場東大前駅下車)
10月29日(土)第1日目
シンポジウム「転生する神話−『日本思想史』は描きうるか」(13:00〜17:00)
- パネラー
- 神野志隆光氏(東京大学)
- 前田勉氏(愛知教育大学)
- 清水正之氏(東京理科大学)
- コメンテーター
- 磯前順一氏(日本女子大学)
- 山東功氏(大阪府立大学)
- 司会
- 荻生茂博氏(米沢女子短期大学)
- 樋口浩造氏(愛知県立大学)
総会(17:00〜17:50)
懇親会(18:00〜20:00)
- 会場
- 東京大学駒場ファカルティハウス内
- 懇親会参加費
- 5,000円
10月30日 ( 日 ) 第2日目
研究発表(公募)、パネルセッション(公募)(9:00〜17:00)
大会参加費 会員 2,000 円(非会員 2,500 円)
2005年度大会開催にあたって(苅部直)
このニューズレターにてお知らせしているとおり、本年度の学会大会を10月29日(土)・30日(日)の両日、東京大学の駒場Tキャンパス(東京都目黒区、教養学部・大学院総合文化研究科の所在地)にて開催いたします。
全体の構成は、ほぼ例年どおりのものを予定し、大会シンポジウムは、「転生する神話−『日本思想史』は描きうるか」をテーマとして、大会委員会にて準備を進めております。古代日本の神話群が、中世・近世・近代と続くそれ以後の時代において、どのように解釈されてきたのか、また、それぞれの時代のコスモロジーを支える新たな神話として機能したのか、それとも機能しなかったのか。そうした、日本思想史を通観する変容の軌跡を、ともに検討しようとする試みです。多くの時代の思想史にかかわる専門家の方々が広く参加されている、本学会ならではの企画と自負しております。
当日はあいにく、駒場の銀杏並木が黄葉する季節にはまだ早いものの、さわやかな秋の二日間、充実した時間をともにできればと願い、微力ながらお世話させていただこうと思います。みなさまのご参加を、楽しみにお待ちいたしております。
(なお、大会に関するご連絡・お問い合わせは、学会事務局ではなく、大会事務局にお願いいたします。)
思想史関連研究会動向
2004 年冬季号にてお知らせいたしましたように、ニューズレター夏季号には、会員相互間の情報交換を目的として、会員諸氏が主宰・参加されている日本思想史研究に関連した研究会等の動向を掲載することにいたしました。会員の皆様方の情報提供をお待ちしています。
江戸町人研究会(えどちょうにんけんきゅうかい)
所在地
〒 112-0006 東京都文京区 小日向 2-25-8 西山松之助方
連絡先
03-3613-6854 (事務局 中村洋子)
E-MAIL
WEBPAGE
http://members.goo.ne.jp/home/eckk-02
活動内容
1970 年代から本格的に進められた江戸研 究の推進的役割をにない、現在にいたる。会長は西山松之助(東京教育大学名誉教授)。研究会の総合的成果として、『江戸町人の研究』1〜5(吉川弘文館、1972〜78)がある。現在も毎月1回、3時間程度の例会を開催、夏には4日間の合宿活動もおこなっている。
会誌
『江戸町人の研究』第6巻(吉川弘文館、来春刊行予定)目次(予定)
- 芳賀登「江戸之人渡辺崋山の風俗画観 」
- 南和男「弘化・ 嘉永期の江戸歌舞伎興行」
- 小池正胤「ヨーロッパ江戸学の創始者―チェコ人ヨエ・ホウロウハの生涯とコレクションの意味」
- 所理喜夫「江戸地域における江戸太田氏と遠山氏の史的展開」
- 吉原健一郎「嘉永文化論」
- 浦井正明「御免富―その不正と事故―」
- 横山学「日系二世坂巻駿三と津軽江戸詰藩士坂巻家」
- 森田晃一「茶道江戸千家流祖―・川上不白と江戸の文化社会」
- 大野出「おみくじの受容者層」
- 高倉昌弥「朝鮮通信使と太宰春台 ― 享保四年の来朝をめぐって―」
- 小沢詠美子「御奉行附町火消について」
- 浦井祥子「江戸「除夜の鐘」考」
- 中村洋子「寛政期の噺本―『松魚風月』をめぐって― 」
日本思想史研究会(東北大学)(にほんしそうしけんきゅうかい)
所在地
〒980-8576 仙台市青葉区川内 東北大学大学院文学研究科日本思想史研究室内
連絡先
022-217-6067(FAX共)
E-MAIL
WEBPAGE
http://www.sal.tohoku.ac.jp/shisoshi/kenkyukai/
活動内容
日本思想史研究会は、1934年に村岡典嗣を中心として発足した日本思想史學會を前身とする研究会であり、月例の研究発表会を開催しております。
会誌
『年報日本思想史』(年1回発行)最新号目次(第4号・2005.3.25)
- 桐原健真「幕末における普遍と固有―吉田松陰と山県太華」
- 盧奇香「幕末における福沢諭吉の西洋受容」
- 有馬毅「寛政期以降の林家―林述斎の教学政策を中心に」
- 鈴木三恵「諏訪信仰研究―諏訪をめぐる狩猟信仰の思想変遷」
- 森川多聞「田中耕太郎の思想―改宗を契機とする社会認識の展開」
- 渡辺毅郎「律令国家における天皇正当化の論理」
- 井上明久「深沢七郎の思想」
- 斉藤超「柳田国男における祖霊信仰観の変遷」
- 琢磨修一「『難波鉦』の色道論」
- 菅野嘉信「オイゲン・ヘリゲルにおける日本の弓文化の受容」
- 崎山隆則「漱石の個人主義」
- 佐藤まどか「山路愛山の思想」
- 田鎖寛子「「生類憐みの令」の研究」
- 橋本祥子「元田永孚の教育思想」
- 宮坂一生「貝原益軒の思想」
- 山本知里「院政期の死後救済の思想―浄土教と地蔵信仰の関わりを中心に」
- 吉田航「付喪神絵巻にみる非情成仏義の思想」
- 永井千里「田辺元の思想―「種の論理」の検討」
- 佐藤勇介「平賀源内の思想」
日本思想史研究会(立命館大学)(にほんしそうしけんきゅうかい)
所在地
〒603-8577京都市北区等持院北町56-1立命館大学文学部日本史学研究室気付
連絡先
電話:075-465-8570(大学院文学研究科・櫻澤誠)
E-MAIL
WEBPAGE
http://www.geocities.co.jp/CollegeLife-Cafe/6640/
活動内容
1979年創設。関西一円の思想史関係の大学教員・院生・学生などが参加。初代顧問は故・衣笠安喜氏。
例会活動:開講中毎週水曜日午後5時〜7時30分(詳細はwebpageに掲載)
集中例会:年3回(3・8・11月)
会誌
『日本思想史研究会会報』(年1回刊行)最新号目次(第22号2004.12.11)
- 李髀i「日本語と私」
- 花森重行「歴史と反歴史との相克― 50 〜 60 年代の上原専禄をめぐって―」
- 櫻澤誠「 1950 年代前半における沖縄の『青年教員』について―夏季現職教育講習会という場を中心に―」
- 子安宣邦著『国家と祭祀―国家神道の現在―』(福島栄寿)
- 松田京子著『帝国の視線―博覧会と異文化表象―』(鈴木景)
- 福島栄寿著『思想史としての「精神主義」』(金津日出美)
- 歴史民族博物館特別展示『明治維新と国学』(表智之)
- 衣笠安喜著『思想史と文化史の間―東アジア・日本・京都―』
諸連絡
学会事務局
今秋に開催される2005年度大会より、事務局が移転いたします。11月以降の本会への連絡につきましては、下記の新事務局までお願いいたします。
〒162-8644 東京都新宿区戸山1-24-1
早稲田大学文学部 東洋哲学専修室気付
寄贈図書
- 稲村秀一『マルティン・ブーバー研究―教育論・共同体論・宗教論―』渓水社、2004年12月
- 山口修二『カント超越論的論理学の研究』渓水社、2005年2月
- 鈴木繁夫『フーコーの投機体験―「これはパイプではない」探究―』渓水社、2005年3月
(2005年度12月以降寄贈分)
編集後記
「日本思想史学会 News Letter 」第2号をお届けします。夏季号は、毎秋開催される年度大会のご案内のほかに、関連研究会の動向などを掲載いたします。学会ホームページの研究動向欄とともに各地での日本思想史研究会情報提供により、日本思想史研究の結節点として役割を担っていくという目的をもっております。会員のみなさまの情報提供をお待ちしております。(編集:幹事・金津日出美)
お断り
新入会員一覧ほか、一部ホームページ上の「ニューズレター」には掲載していない情報があります。