News Letter No.4(夏季号) 2006年7月7日
2006年度大会開催案内
- 会場
- 岩手大学(岩手県盛岡市上田)
日程(時間は目安です。確定時間は正式のプログラムでお知らせいたします。)
10月21日(土)第1日目
シンポジウム「近代の漢学」(13:00〜17:00)
- 会場
- 岩手大学農業教育資料館(重要文化財・旧盛岡高等農林学校本館)2階大講堂
- 報告者
- 齋藤希史氏(東京大学)
- 吉田公平氏(東洋大学)
- コメンテーター
- 澤井啓一氏(恵泉女学園大学)
- 大久保健晴氏(明治大学)
- 司会
- 中野目徹氏(筑波大学)
- 中村安宏氏(岩手大学)
総会(17:20〜18:00)
- 会場
- 岩手大学学生センター棟
懇親会(18:00〜20:00)
- 会場
- 岩手大学中央学生食堂ホール
- 懇親会費
- 5,000円
10月22日(日)第2日目
研究発表・パネルセッション(10:30〜16:30)
- 会場
- 岩手大学学生センター棟
- 発表要旨集代
- 1,000円
2006年度大会開催にあたって(岡崎正道・中村安宏)
2006年度大会は、10月21日(土)、22日(日)の両日、岩手大学を会場として開催されます。1日目のシンポジウムのテーマは「近代の漢学」です。「漢学」が果たした多様な役割に光を当て、近代日本における諸問題を「漢学」を通じて照射したいと考えております。報告者の齋藤希史氏は六朝文学の研究から出発され、昨年は、『漢文脈の近代―清末=明治の文学圏』(名古屋大学出版会)を発表されています。吉田公平氏は中国近世哲学および日本近世近代儒学思想がご専門で、近年、『季刊日本思想史』(57号)の特集「幸田露伴と漢学」の編集もなさっております。コメンテーターの澤井啓一氏は近世東アジア思想史、大久保健晴氏は近代政治思想史がご専門。さまざまな視角からの報告やコメントを踏まえ、活発な議論が展開されることを願っております。
2日目は、研究発表とパネルセッションを予定しています。皆様方の多数のご応募をお待ちしております。
ところで、1日目のシンポジウム会場となる農業教育資料館は、農学部の附属植物園の中にあります。もとは盛岡高等農林―ご存じのとおり宮沢賢治も在学していました―の本館であった建物で、明治後期の教育施設の姿を留めている貴重な建築物として、国の重要文化財に指定されています。今回は大学より許可をいただき、シンポジウムの会場として利用できる運びとなりました。館内には高等農林時代の教材や宮沢賢治に関する資料なども展示してあります。
現在、岩手大学では中村一基氏、大学院生の李玉燕さん、そして岡崎、中村が加わって大会実行委員会を立ち上げ、準備を進めております。今後、不行き届きなことも起こるかと存じますが、その折りにはご遠慮なくご指摘いただければ幸いです。
それでは皆様、イーハトーブの学舎にて、お待ちしております。
思想史関連研究会動向
荻生徂徠研究会
研究会会場
東京都千代田区紀尾井町7−1
上智大学四谷キャンパス
10号館4階446番室
活動内容
『論語』の1章づつを対象とし、荻生徂徠(『論語徴』)、伊藤仁斎(『論語古義』)、朱子並びに朱子学者(『集注』と『大全』)における解釈を比較しつつ読み進めている。原則として月に1回、土曜日の14:30から上記会場にて開催。特定の大学や特定の研究室に直属しているような研究会ではないため、様々な会員が参加している。
思想史の会
研究会会場
〒175-8571
東京都板橋区高島平1-9-1
大東文化大学法学部和田守研究室
活動内容
飯田泰三(法政大学教授)・和田守(大東文化大学教授)が世話人となり、1997年に立ち上げ。若手研究者の報告を中心に、年4〜5回ほど研究会を開催している。近代日本政治思想史関係の報告が多いが、幅広い思想史研究の場にしたいと考えている。
近年の報告
- 中村勝己「1930年代イタリアにおけるヘーゲル「法」哲学の再審」
- 郭連友「吉田松陰の思想形成―アヘン戦争と太平天国との関連に着目して」
- 書評会:李暁東『近代中国の立憲構想』を読む(書評者:飯田泰三、高増杰、陳毅立、鈴木貫樹、リプライ:李暁東)
- 芦傑「紅衛兵運動における毛沢東思想の展開」
- 松永昌三「個人研究の課題と問題点―中江兆民の場合」
- 李建華「津田左右吉の国民思想について―武士思想・平民思想を中心に」
- 今井隆太「社会学以前の新明正道」
- 趙暁靚「北一輝の中国論―『支那革命外史』以後を中心に」
- 大木康充「土田杏村の思想体系―文化哲学と社会哲学」
淡窓研究会
所在地
〒310-8512
茨城県水戸市文京2-1-1
茨城大学教育学部C棟向野研究室
連絡先
029-228-8250(事務局:向野康江)活動内容
初代会長は石川謙、第二代会長は古川哲史。一旦休会していたが、2000年から再開している。現会長は広瀬貞雄、6月と12月の第一土曜日に研究会を開催している。
会誌
- 『淡窓研究会会報』創刊号(2005年11月)
広瀬貞雄「咸宜園跡と広瀬資料館」
石川松太郎「淡窓会(東京)発足のころ」
三澤勝己「再開後の淡窓研究会の活動について」
西江錦史郎「日田代官・西国筋郡代時代の羽倉権九郎秘救の事蹟」
広瀬尚美「淡窓の紙衣」
向野康江「淡窓漢詩紀行1」
評議員選挙についてのお願い
本年は評議員選挙の年にあたります。同封の投票用紙でご投票願います。なお同封の有権者名簿は同時に被選挙権者名簿でもあります。ただし、6月30日の時点で過去3年分以上会費を滞納されていた方は選挙権がありませんので、選挙関係書類を同封しておりません。
名簿作成についてのお願い
本年は名簿を作成し、会員諸氏に配布いたします。つきましては同封の葉書によって名簿資料の提供をお願いいたします。
なお以下の件についてご了承願います。
- 生年月日や性別は名簿に登載いたしませんが、事務局のデータとするために、お教えいただければ幸いです。
- 住所、電話番号、メールアドレスについては事務局からの各種連絡のため、なるべく全項目にわたってお知らせください。個人情報保護の問題もありますので、ご指定のものについては名簿に登載はいたしませんが、必ず一つは連絡先を名簿に載せられるようにご配慮願います。
- 特に海外在住の会員は各種連絡の便宜のため、メールアドレスを御連絡いただけると幸いです。
『日本思想史学』「投稿規程」の一部変更
拡大総務委員会(5月21日)の議を経て、「投稿規定」の「5,原稿締切」の項目に「3月31日必着」とあるのを、「3月31日消印有効(郵送に限る。宅配便の場合はこれに準ずる)」と変更することになりました。
寄贈図書(今回から、会員以外の著書も含みます)
- 笹沼俊暁『「国文学」の思想―その繁栄と終焉―』学術出版会、2006年2月。
- J.W.ハイジック編『日本哲学の国際性』世界思想社、2006年3月。
- 川本皓嗣・松村昌家編『ヴィクトリア朝英国と東アジア』思文閣出版、2006年4月。
- 八木清治『旅と交遊の江戸思想』花林書房、2006年5月。
お断り
新入会員一覧ほか、一部ホームページ上の「ニューズレター」には掲載していない情報があります。
過去のニューズレター