こちらをご参照ください。
宿泊施設については、手配できかねますので、各自、お早めに予約なさって下さい。
日本思想史学会2010年度大会は、岡山大学で開催されます。岡山では、かつて、昭和50年度大会が、ノートルダム清心女子大学を会場に開催されました。岡山での大会開催は、35年ぶりです。当時は、研究発表の後に、旅行が企画されておりました。このときは、50余名が参加して、閑谷学校、吉備津神社へ見学旅行に行ったとのことです。
本年度大会では、見学旅行を企画しておりません。岡山は歴史のある土地柄ですから、研究発表の前後に、各地へ足をお延ばしになれば、きっとよい発見があることでしょう。
本大会では、旅行とは別の企画をいたします。2日間の大会期間中に、岡山大学附属図書館所蔵の貴重書の展観を行います。当図書館の所蔵する池田家文庫を中心とする文献は、日本思想史学会会員の皆様の大きな学問的関心を惹起すると存じます。大会の合間を縫って、是非、ご覧になる時間をお作り願います。
ところで、大変心苦しいお知らせがあります。それは、このたびの岡山大学の大会会場は、非常によくない状況におかれることです。本年2月、会場となる岡山大学文法経講義棟の改修工事の実施が、急遽、決定しました。日程的に9月から工事を始める必要があり、大会期間中にも、工事は継続するようです。そこで、工事担当部局と交渉して、大会期間中は会場教室の使用を可能とするという確約を得ました。
大会が、実際には、いかなる場で開催されるのか、当日になるまでわからないところがあります。しかし、恐縮ながら、次のようにお考えいただきたく存じます。学会の大会は、場よりも中身である。シンポジウム、個別発表、パネルセッションといった研究成果の発表が、質量ともに充実したものであれば、素晴らしい大会である、と。
会員の皆様、大会ご参加の皆様の絶大なるご尽力とご協力により、2010年度大会が内容的に優れた大会にしていただくことを切にお願いします。 多数の皆様のご来駕をお待ち申し上げます。(2010年度大会実行委員長)
21世紀の宗教を考える場合、イスラーム諸国や宗教ファンダメンタリズムが現代政治の動向に大きな影響を及ぼしているというだけでなく、例えば仏教を例に挙げても、環境・生命・共生・多文化等の論点を含む現代社会に生きる私たちの実存のあり方を考えるうえで、仏教の所説の現代的意義を問い直すことは重要な課題であると思います。
このような問題意識に基づき、大会委員会は近代日本の宗教、特に仏教をめぐって、近年の研究動向にもふれながら、次の二つの点から考えてみようと思いました。第一に、徳川日本の学問的伝統と新たな西欧の近代的学知の交錯の中で、仏教学という宗教的学知の形成を考察する。このことは私たちの宗教観あるいは仏教観を規定している知的枠組みを検証することにほかなりません。第二に、国家神道をはじめ他宗教の布置にもふれながら帝国における社会的存在としての仏教、特に個と国家を媒介する具体的あり方について考察する。いわば理論と社会的実践の二つ面から近代仏教を捉えてみようというわけです。
このような議論を経て、大会委員会は、今年度の大会シンポジウムのテーマを「近代日本の宗教−仏教を中心に」とし、林淳氏(愛知学院大学文学部教授)及び大谷栄一氏(仏教大学社会学部准教授)にそれぞれ「宗教的学知の形成−仏教学を例に」、「帝国と仏教」という報告をお願いするとともに、佐藤弘夫氏(東北大学文学研究科教授)にコメンテーターをお願いしました。報告者・コメンテーターの皆さんには、私たちの企画意図を積極的に受け止めていただき、引き受けていただきました。三氏はこのテーマに関する最適の方々だと嬉しく思っています。多くの学会員の皆さんが大会シンポジウムに出席されることを大会委員会は期待しています。(大会委員長)
2009年度総会および前号のニューズレターにてご案内した通り、資源・経費の削減のために今号から原則としてニューズレターを電子化で発信することとなりました。HP上にてご覧ください。なお事前の紙媒体での発送を希望した会員、もしくはメールアドレス等の情報が事務局に無い会員は従来通り紙媒体でお送りしております。電子化にご協力いただける会員は、事務局までご一報下さい。
今号から年二回お送りしていた会員名簿の情報更新を、年一回とさせていただきます。ニューズレター冬季号の発刊に併せて、振込用紙・会費請求書ともに同封します。なお個人情報が含まれるため、会員名簿の情報更新は紙媒体でお送りします。
当会ホームページの「会員研究業績紹介」欄に載せる会員諸氏の研究業績を、学会事務局までE-mail、或いは葉書でお知らせください。その際、著者名(ふりがな)、論文・著書名、掲載誌(号数)、発行所、刊行年月をご明記願います。
(前号発行以降、敬称略)
(前号発行以降寄贈分)
会員である下記の方が逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。
会費納入状況は依然として芳しいとは言えません。学会の安定した持続のためにも、会費納入をよろしくお願いします。なお以前にお知らせした通り、事務局移転に伴い、振込口座も変更いたしました。よって前事務局(早稲田大)の振込用紙は使用できません。会費を納入する際には、前号のニューズレター送付の際に同封した振込用紙をお使いください。なお紛失した場合は、下記の口座番号にてお振り込み下さい。
(ゆうびん振込専用口座)3年をこえて会費を滞納された方は会則第四条に基づき、総務委員会の議をへて退会扱いとさせていただくことがあります。過去2年分の会費を滞納された方には学会誌『日本思想史学』の最新号第41号(2008年度分)をお送りしておりません。会費納入の確認後に送らせていただきます。