News Letter NO.26(夏季号) 2017年7月10日

2017年度大会開催案内

会 場 東京大学本郷キャンパス(東京都文京区本郷7-3-1)

日 程

10月28日(土)第1日 大会参加費:2,000円(発表要旨集代を含む)

◆研究発表・パネルセッション(終日) 会場:法文1号館各教室

◆総 会(17:00〜17:30)

◆懇親会(18:00〜20:00) 会場:生協第二食堂 懇親会費:5,000円

10月29日(日)第2日 

◆日本思想史学会創立50周年記念シンポジウム 第1回 総合テーマ「対立と調和」

 会 場:法文2号館大教室

午前の部(9:30〜12:00) 司会 佐藤弘夫(東北大学)

 第1セッション 宗教と社会      報告者 永岡崇(日本学術振興会)

                        オリオン・クラウタウ(東北大学)

 第2セッション 東アジアと日本    報告者 大久保健晴(慶應義塾大学)

                        田世民(淡江大学)

 第3セッション 日本思想とジェンダー 報告者 長志珠絵(神戸大学)

                        小平美香(学習院大学)

午後の部(13:00〜16:30)全体討議 司会 竹村英二(国士舘大学) 松波直弘(学習院大学)

 午前の部の各セッションごとに報告者相互のコメント、フロアを含む討議

※時間は目安です。確定的な時間、研究発表・パネルセッションの詳細等は、大会プログラム

(9月中旬発送予定)でお知らせ致します。

応募要領
 研究発表(発表20分、質疑応答10分)とパネルセッション(全1時間30分)を募集します。応募される方は、氏名、所属、住所、E-mailアドレス、発表時のパソコン使用の有無を明記の上、題目と要旨(研究発表は600字以内、パネルセッションは1,200字以内。テキストファイル)を期日までに、E-mailにて、2017年度大会実行委員会にお送り下さい。その際、E-mailの件名は「2017大会発表」、「2017大会パネル」として下さい。また、印刷時の再現性を確認する為、題目と要旨をプリントアウトした原稿1部も、大会実行委員会に郵送願います。
                         応募締切:8月10日(木)必着
 なお、今年度(本学会における2016年度)までの会費に未納分がある会員は発表資格を有しませんので、必ず応募前にお納め下さい。
参加申し込みと諸費用納入
 大会、懇親会への参加については、同封の振込用紙(ゆうちょ銀行払込取扱票)による参加費等の納入をもってお知らせ下さい。開催準備の都合上、各種納入は、9月25日(月)までにお願い致します。
(なお、これ以降は口座を閉鎖いたしますのでご注意ください。出欠等連絡用の葉書は用いませんので御注意下さい。)
※第1、2日の昼食は、各自ご手配をお願いいたします。会場近辺にはレストラン、カフェ、コンビニエンス・ストア等がございます。
※託児所については情報提供をいたしますので、必要な方は、お手数ですがメールでお問い合わせください。ただし、大会実行委員会として斡旋はいたしかねますので、恐れ入りますが各自ご手配をお願いいたします。
宿泊施設は各自お早めにご予約下さい。
※最寄駅は、本郷三丁目駅(地下鉄丸の内線・都営大江戸線)・湯島駅または根津駅(地下鉄千代田線)・東大前駅(地下鉄南北線)です。
                                           <2017年度大会実行委員会>
                                        〒113-0033 東京都文京区本郷7-3-1
                                        東京大学文学部倫理学研究室内
                                        日本思想史学会2017年度大会実行委員会
                                        実行委員長 頼住光子
                                        Tel:Tel:03-5841-3760
                                        E-mail:
(担当:長野)

2017年度日本思想史学会大会開催にあたって  頼住光子(東京大学)

このたび、2017年度の日本思想史学会大会を10月28日(土)・29日(日)の両日、東京大学の本郷キャンパス(東京都文京区、文学部・大学院人文社会系研究科の所在地)にて開催することになりました。苅部直先生を実行委員長として駒場キャンパスで行われた2005年度大会から12年ぶりの東京大学での大会は、本郷キャンパスの文学部倫理学研究室が中心となって準備いたします。

わたしどもの倫理学研究室は、和辻哲郎以来、倫理学を基礎として日本思想を研究する「日本倫理思想史」を、「西洋倫理思想史」と並んで研究室の中軸としており、古川哲史先生、相良亨先生、佐藤正英先生、竹内整一先生、菅野覚明先生と、日本思想史研究の一角を担って参りました。

「倫理」とは、人間とは何か、善とは何か、悪とは何か、何をなすべきかを問うところからはじまります。「倫理学」とは、それを学として筋道立てて理論化、体系化したものといえましょうが、日本の場合、ごく一部の例外を除いて「倫理学史」は成立せず、むしろ、宗教や文学、政治思想をはじめとする諸テクストにおいて表現される「倫理思想」、つまり、学として体系化される以前の世界や人間に対する自覚を問うことが重要となってきます。

このような「日本倫理思想史」の探究を進めていく過程で、歴史学、国文学、政治学等との学際的研究は不可欠です。今回、私どもの倫理学研究室が開催のお手伝いをさせて頂く本年度の大会が、諸学問分野の対話・交流を深める場となって斯学の発展に寄与することができればと願っております。

10月の終わり、銀杏並木が色づきはじめたキャンパスで、多くの会員の皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。

(2017年度大会実行委員長)

日本思想史学会創立50周年記念シンポジウム第一回  「対立と調和」  高橋文博(就実大学)

日本思想史学会は、1968年に創立され、来年2018年に創立50年を迎えます。日本思想史学会は半世紀に及ぶ歴史をもつことになりました。

大会委員会は、この大きな節目にあたり、日本思想史学の意義を改めて問い直したいと考え、本年度と次年度の2大会をセットとする、創立50周年記念シンポジウムを企画しました。基本的な考え方は、日本思想史学が、国際的視点において現代社会へのメッセージ性をもつということです。

思想は、人間が生きていく上で、さまざまな課題に応答しつつ、何らかの解決をしようとする営みにおいて生起します。

人間は、生存する上でも、生存を危うくするものの克服という課題を抱えており、生は、死との緊張、矛盾、対立とともに展開しています。また、人間的生は、人と人との関わりの中で展開し、人と人との関わりは、争いと調和という課題を伴っています。

さらに、人間的生は、生の意味を問いつつ営まれています。生の意味を問う営みが、人びとの生のあり方の差異、葛藤、対立を生み、しばしば生存を賭することにもなります。

人間的生は、さまざまな次元における課題に応答しながら、さまざまな矛盾、葛藤、対立を止揚、統合するべく営まれています。思想を、人間的生における矛盾、葛藤、対立を止揚、統合する中で生起する営みと捉えた上で、日本思想史における「対立と調和」という総合テーマを立てました。

「対立と調和」という総合テーマのもと、「宗教と社会」、「アジアと日本」、「日本思想とジェンダー」の三つのサブテーマを立てました。これらが、総合テーマの内容を網羅しているわけではありませんが、現在の日本思想史研究の中で、ホットな関心の集まりつつあるものであると考えます。

意欲的な報告と、活発な討論により、日本思想史学の新たな未来が拓かれていくことを念願しております。

(大会委員会)

第3回「思想史の対話」研究会のお知らせ

 題 目:日本思想史研究の現在を捉える
     ―時代区分を超えて―
 日 時:2017年8月31日(木)14:00〜18:00
 会 場:東京大学弥生キャンパス総合研究棟5階505研究会室
 申込み:不要
 日本思想史学の「細分化」ないし「タコツボ化」、そしてそこからの「脱却」は、言説の上ではもはや使い古されたクリシェかもしれない。しかし、いまだに現在進行形の問題でもあろう。このときなんらかの方法で越えられるべき壁は、思想家ごとのそれ・メディアごとのそれ・そして方法論ごとのそれなど、さまざまな準位で存している。しかしこのうちで古代/中世/近世/近(現)代という大づかみな“時代区分”こそは、現在、斯学に携わる研究者たちをもっとも分厚く相隔てているものであることは、ほぼ疑いを容れない。今回の研究会では、第一線で活躍する研究者に、それぞれの“時代区分”の中で注目しているトピックを報告して頂き、その中から世代間・専門間を越えた「対話」が喚起されることを目指したい。

 報告者:冨樫進(東北福祉大学)、舩田淳一(金城学院大学)、中田喜万(学習院大学)、織田健志(岩手大学)

※研究会の詳細につきましては、日本思想史学会のHPに、改めてご案内致します。
※「思想史の対話」研究会は、若手研究者の交流と議論の活性化を目的として、日本思想史学会総務委員会による運営のもとで、2015年度から始まった研究会です。
「思想史の対話」研究会幹事
石原和、高山大毅、板東洋介

会員研究業績の情報提供のお願い

当会ホームページの「会員研究業績紹介」欄に載せる会員諸氏の研究業績を、学会事務局までE-mail、或いは葉書でお知らせください。 その際、著者名(ふりがな)、論文・著書名、掲載誌(号数)、発行所、刊行年月を明記願います。

新入会員

 《個人会員》
 《団体会員》
(前回発行後以降、2017年7月10日まで。敬称略)

寄贈図書

訃報

  会員である下記の方が逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。

会費納入のお願い

会費納入状況は依然として芳しいとは言えません。学会の安定した持続のためにも、会費納入をよろしくお願いします。会費を納入する際には、下記の口座番号にてお振り込み下さい(大会事務局は別口座になります、ご注意ください。)

(※注意:事務局移転に伴い、口座番号が変更となりました。旧口座はすでに閉鎖されており、2013年度以前に前事務局より発行されました振込用紙を用いての会費納入はできません。十分ご注意下さい。)

                      ゆうびん振込口座: 02270-8-138261
                      口座名称(漢字): 日本思想史学会
                      口座名称(カナ): ニホンシソウシガッカイ

 3年をこえて会費を滞納された方は、会則第四条に基づき、総務委員会の議をへて退会扱いとさせていただくことがあります。過去2年分の会費を滞納された方には 学会誌『日本思想史学』の最新号第48号(2015年度分)および諸種の案内をお送りしておりません。会費納入の確認後に送らせていただきます。 請求年度以降の会費をまとめて納入していただいても結構です。

※当会の会計年度は、10月1日〜9月30日となります。したがって、
 となります。ご承知おきください。

会費長期滞納(4年以上)会員への通知

 2015年度末(2016年9月30日)時点において、4年以上会費を滞納している会員が、125名おりました。 4年以上滞納者の中で、今後も学会活動を継続ご希望の方は、可及的速やかに、会費3年分(15,000円)を上記の口座番号までお振り込み下さい。もし振り込まれない場合は、会則第四条に基づき、総務委員会の議をへた後、退会したものとみなすことになります。

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