会 場 東京大学本郷キャンパス(東京都文京区本郷7-3-1) 日 程 10月28日(土)第1日 大会参加費:2,000円(発表要旨集代を含む) ◆研究発表・パネルセッション(終日) 会場:法文1号館各教室 ◆総 会(17:00〜17:30) ◆懇親会(18:00〜20:00) 会場:生協第二食堂 懇親会費:5,000円 10月29日(日)第2日 ◆日本思想史学会創立50周年記念シンポジウム 第1回 総合テーマ「対立と調和」 会 場:法文2号館大教室 午前の部(9:30〜12:00) 司会 佐藤弘夫(東北大学) 第1セッション 宗教と社会 報告者 永岡崇(日本学術振興会) オリオン・クラウタウ(東北大学) 第2セッション 東アジアと日本 報告者 大久保健晴(慶應義塾大学) 田世民(淡江大学) 第3セッション 日本思想とジェンダー 報告者 長志珠絵(神戸大学) 小平美香(学習院大学) 午後の部(13:00〜16:30)全体討議 司会 竹村英二(国士舘大学) 松波直弘(学習院大学) 午前の部の各セッションごとに報告者相互のコメント、フロアを含む討議 ※時間は目安です。確定的な時間、研究発表・パネルセッションの詳細等は、大会プログラム (9月中旬発送予定)でお知らせ致します。 |
このたび、2017年度の日本思想史学会大会を10月28日(土)・29日(日)の両日、東京大学の本郷キャンパス(東京都文京区、文学部・大学院人文社会系研究科の所在地)にて開催することになりました。苅部直先生を実行委員長として駒場キャンパスで行われた2005年度大会から12年ぶりの東京大学での大会は、本郷キャンパスの文学部倫理学研究室が中心となって準備いたします。
わたしどもの倫理学研究室は、和辻哲郎以来、倫理学を基礎として日本思想を研究する「日本倫理思想史」を、「西洋倫理思想史」と並んで研究室の中軸としており、古川哲史先生、相良亨先生、佐藤正英先生、竹内整一先生、菅野覚明先生と、日本思想史研究の一角を担って参りました。
「倫理」とは、人間とは何か、善とは何か、悪とは何か、何をなすべきかを問うところからはじまります。「倫理学」とは、それを学として筋道立てて理論化、体系化したものといえましょうが、日本の場合、ごく一部の例外を除いて「倫理学史」は成立せず、むしろ、宗教や文学、政治思想をはじめとする諸テクストにおいて表現される「倫理思想」、つまり、学として体系化される以前の世界や人間に対する自覚を問うことが重要となってきます。
このような「日本倫理思想史」の探究を進めていく過程で、歴史学、国文学、政治学等との学際的研究は不可欠です。今回、私どもの倫理学研究室が開催のお手伝いをさせて頂く本年度の大会が、諸学問分野の対話・交流を深める場となって斯学の発展に寄与することができればと願っております。
10月の終わり、銀杏並木が色づきはじめたキャンパスで、多くの会員の皆様とお目にかかれるのを楽しみにしております。
日本思想史学会は、1968年に創立され、来年2018年に創立50年を迎えます。日本思想史学会は半世紀に及ぶ歴史をもつことになりました。
大会委員会は、この大きな節目にあたり、日本思想史学の意義を改めて問い直したいと考え、本年度と次年度の2大会をセットとする、創立50周年記念シンポジウムを企画しました。基本的な考え方は、日本思想史学が、国際的視点において現代社会へのメッセージ性をもつということです。
思想は、人間が生きていく上で、さまざまな課題に応答しつつ、何らかの解決をしようとする営みにおいて生起します。
人間は、生存する上でも、生存を危うくするものの克服という課題を抱えており、生は、死との緊張、矛盾、対立とともに展開しています。また、人間的生は、人と人との関わりの中で展開し、人と人との関わりは、争いと調和という課題を伴っています。
さらに、人間的生は、生の意味を問いつつ営まれています。生の意味を問う営みが、人びとの生のあり方の差異、葛藤、対立を生み、しばしば生存を賭することにもなります。
人間的生は、さまざまな次元における課題に応答しながら、さまざまな矛盾、葛藤、対立を止揚、統合するべく営まれています。思想を、人間的生における矛盾、葛藤、対立を止揚、統合する中で生起する営みと捉えた上で、日本思想史における「対立と調和」という総合テーマを立てました。
「対立と調和」という総合テーマのもと、「宗教と社会」、「アジアと日本」、「日本思想とジェンダー」の三つのサブテーマを立てました。これらが、総合テーマの内容を網羅しているわけではありませんが、現在の日本思想史研究の中で、ホットな関心の集まりつつあるものであると考えます。
意欲的な報告と、活発な討論により、日本思想史学の新たな未来が拓かれていくことを念願しております。
当会ホームページの「会員研究業績紹介」欄に載せる会員諸氏の研究業績を、学会事務局までE-mail、或いは葉書でお知らせください。 その際、著者名(ふりがな)、論文・著書名、掲載誌(号数)、発行所、刊行年月を明記願います。
会費納入状況は依然として芳しいとは言えません。学会の安定した持続のためにも、会費納入をよろしくお願いします。会費を納入する際には、下記の口座番号にてお振り込み下さい(大会事務局は別口座になります、ご注意ください。)
(※注意:事務局移転に伴い、口座番号が変更となりました。旧口座はすでに閉鎖されており、2013年度以前に前事務局より発行されました振込用紙を用いての会費納入はできません。十分ご注意下さい。)
ゆうびん振込口座: 02270-8-1382613年をこえて会費を滞納された方は、会則第四条に基づき、総務委員会の議をへて退会扱いとさせていただくことがあります。過去2年分の会費を滞納された方には 学会誌『日本思想史学』の最新号第48号(2015年度分)および諸種の案内をお送りしておりません。会費納入の確認後に送らせていただきます。 請求年度以降の会費をまとめて納入していただいても結構です。
※当会の会計年度は、10月1日〜9月30日となります。したがって、