News Letter No.22(夏季号) 2015年7月23日
2015年度大会開催案内
会 場 早稲田大学戸山キャンパス(東京都新宿区戸山1-24-1)
日 程
10月17日(土)第1日 大会参加費:2,000円(発表要旨集代を含む)
◆シンポジウム(13:00〜17:00)
「思想史学の問い方 ―2つの日本思想史講座をふまえて―」
会 場:36号館382教室
報 告:田尻 祐一郎(東海大学)
末木 文美士
コメント:高山 大毅(駒澤大学)
森 新之介(日本学術振興会特別研究員)
澤井 啓一
◆総 会(17:00〜17:30)
会 場:36号館382教室
◆懇親会(18:00〜20:00)
会 場:大隈ガーデンハウス 懇親会費:5,000円
10月18日(日)第2日
◆研究発表・パネルセッション(終日)
※時間は目安です。確定的な時間、研究発表・パネルセッションの詳細等は、大会プログラム
(9月中旬発送予定)でお知らせ致します。
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※研究発表(発表20分、質疑応答10分)とパネルセッション(全1時間30分)を募集します。応募される方は、氏名、所属、住所、E-mailアドレス、発表時のパソコン使用の有無を明記の上、題目と要旨(研究発表は600字以内、パネルセッションは1,200字以内。テキストファイル)を期日までに、E-mailにて、2015年度大会実行委員会にお送り下さい。その際、E-mailの件名は「2015大会発表」、「2015大会パネル」として下さい。また、印刷時の再現性を確認する為、題目と要旨をプリントアウトした原稿1部も、大会実行委員会に郵送、或いはFaxにて送付願います。
応募締切:8月5日(水)必着
なお、今年度(本学会における2014年度)までの会費に未納分がある会員は発表資格を有しませんので、必ず応募前にお納め下さい。
※大会、懇親会への参加については、別途お送りした振込用紙(ゆうちょ銀行払込取扱票)による参加費の納入をもってお知らせ下さい。開催準備の都合上、各種納入は、9月30日(水)までにお願い致します(今回は出欠等連絡用の葉書は用いませんので御注意下さい。)
※託児施設については、早稲田大学学生・教職員用託児室を御利用いただけます。大会実行委員会での取りまとめを要しますので、利用を希望される方は、氏名、所属、電話番号、E-mailアドレスと、利用を希望する日にちと時間帯、お子様の年齢と人数を、9月25日(金)(必着)までにE-mail、郵送、或いはFaxにて、大会実行委員会にお知らせ下さい。
〈2015年度大会実行委員会〉
〒162-8644 東京都新宿区戸山1-24-1
早稲田大学文学学術院 東洋哲学研究室内
日本思想史学会2015年度大会実行委員会
代 表 土田 健次郎
Tel/Fax:03-5286-3701
E-mail:
(担当:阿部)
2015年度 日本思想史学会大会開催にあたって(早稲田大学・土田健次郎)
今年度の大会は早稲田大学で、10月17日(土)、18日(日)に開催いたします。会場は戸山キャンパスで、有名な大隈講堂がある本部キャンパスではありませんが、同じく地下鉄東西線早稲田駅に近い場所にあります。
早稲田大学における本格的な日本思想史研究は津田左右吉からはじまります。津田は単なる実証主義的日本史学者ではなく、本質的には思想史家でした。最初は急逝した吉田東伍の後任として史学科の講師に就任しましたが、後に本人の意志で哲学科に移籍し、多くの弟子を育成しました。現在の東洋哲学コースはその津田の学統を継承しており、その特色は日本のみならず中国などアジアの諸思想を平行して学ぶところにあります。また津田とともに日本思想史学の歴史では逸することのできない村岡典嗣も早稲田大学の出身です。本学会を開催できることは我々早稲田大学の人間にとって格別の意味があることです。現在、以前本学会の幹事を務めた早稲田大学講師の阿部光麿氏の力を借り、鋭意準備を進めております。会員諸氏のご来会を心からお待ち申しております。
(2015年度大会実行委員長)
2015年度 日本思想史学会大会シンポジウムについて
「思想史学の問い方 ―2つの日本思想史講座をふまえて―」(大会委員会)
日本思想史学会は今日のような、シンポジウム形式による大会の持ち方とその成果を長年にわたって積み重ねてきました。ではどのような主題が選ばれてきたのか。過去22回のそれらの記録を改めて眺めてみると、学会にとってその時点での先端の主題や関心にそったテーマが、しかも幅広く選ばれてきたことに気づかされます。
しかし同時に近年、選ばれた個々の主題に内在する諸問題の追求-例えば自明のものとしてではない「時代」、「比較」の対象設定に加え、方法論的な問いかけに意識的な主題が目立つように思われます。それは、文学や社会史、歴史研究、メディア論等、方法および対象を架橋しようとする意識的な領域設定であったり(2014「死者の記憶――思想史と歴史学の架橋」、2013「越境する日本思想史――思想と文学の垣根越え」)、もっと直截に、思想史研究としての方法や対象についての「問い」「問い直し」への試み(2008「戦前と戦後――思想史から問う」、2005「転生する神話――「日本思想史」は描きうるか」)であったり、あるいは「思想史」という方法に自覚的であることを通じ、それぞれの立脚点から対象を俯瞰しようとする試みであったり(2007「日本思想史の問題としてのキリシタン――思想と暴力」、2009「日本思想史からみた憲法――歴史・アジア・日本国憲法」、2011「カミになる王――思想史の視点から」)等等、その様相は一見様々ではあっても、個別報告としてではない、いわば大会シンポジウムならではの試みが、意欲的に取り組まれてきたと言えるでしょう。
学会としても創設は1968(昭和43)年11月、そろそろ節目の時期を迎えます。ちょうど折よく、本会会員が様々な形で責任編集や執筆陣をはじめ、広く関わりを持つ日本思想史を冠する2つの講座(岩波書店『岩波講座 日本の思想』全8巻、ぺりかん社『日本思想史講座』全5巻)の刊行が、完結を迎えつつあります。主題別と時代別という、編集方針を全く異にする両講座は、ともに個別実証研究の水準をふまえつつもそれらを超えた、日本思想史としての「全体」に取り組む意欲的な試みであることをも明記しています。日本思想史研究という営みはこれまでどのように問われ、これからどこに進んでいこうとするのでしょうか。
2015年大会シンポジウムでは、この2つの講座を足がかりに、「問い方」という観点を設定することで、日本思想史の課題や方法を対象化して考える、<日本思想史研究の思想史>の試みを提起していきたいと考えます。
日本思想史学会総務委員会企画研究会のお知らせ
研究会名:「思想史の対話」
日 時:9月12日(土)14:00〜17:00
場 所:東京大学文学部法文2号館2階
教員談話室(本郷)
主 催:日本思想史学会総務委員会
申込み:不要
参加費:資料代
問合せ:03-5841-3760
(東京大学文学部倫理学研究室)
発表者・題目:前田勉(愛知教育大)
「近世思想史全体像の構想 ―儒学と国学の関連―」
討論者:板東洋介
(東京大学大学院人文社会系研究科 研究員)
司会進行:苅部直(東京大学)・頼住光子(東京大学)
〈発表者から一言〉
「近世思想史の全体像がとらえにくくなっている現状で、今、どのような通史が可能なのか、という点を論じてみたい。拙稿「儒学・国学・洋学」(『岩波講座 日本歴史』巻12所収)を踏まえて、近世日本の通史を構想したいと思います」(前田)
〈討論者から一言〉
「日本の近世思想史とは一体何であったのか。その展開と達成とは、いまの我々にいかなる切実な意義をもっているのか。斯学の門前に立った若輩として、当代の碩学に、如上の問いについて率直なところをお伺いしたい」(板東)
会員研究業績の情報提供のお願い
当会ホームページの「会員研究業績紹介」欄に載せる会員諸氏の研究業績を、学会事務局までE-mail、或いは葉書でお知らせください。
その際、著者名(ふりがな)、論文・著書名、掲載誌(号数)、発行所、刊行年月を明記願います。
新入会員
- 韓 淑●(●は女偏に亭) 九州大学大学院(日本と中国における西洋文化受容の比較)
- 黒岩 康博 天理大学(日本近代史)
- 勢田 道生 日本学術振興会特別研究員(日本中近世文学・史学史)
- 橋本 真吾 東京工業大学大学院(近世後期の政治思想、および言説編成)
- 藤森 馨 国士舘大学(神道史・書誌学)
- 渡邉 義浩 早稲田大学(中国古代思想史)
- 金 金 岡山大学大学院(日本近世儒学思想)
- 梅原 博 東北大学大学院(鎌倉仏教・親鸞思想)
- 鈴木 章伯 関西大学東西学術研究所非常勤研究員(中国哲学・儒学史)
- 水野 博太 東京大学大学院(近代日本儒学史)
- 佐藤 駿輔 筑波大学大学院(日本近代思想史)
- 朝克卒力格 愛知県立大学大学院(満蒙に関する思想史研究)
- 稲田光太郎 大阪大学大学院(日本近代仏教史)
前回発行後以降、2015年7月23日まで。敬称略
寄贈図書
- 井上泰至著『近世刊行軍書論――教訓・娯楽・考証』(笠間書院、2014年)
- 山田芳則著『熊沢蕃山の思想冒険』(思文閣出版、2014年)
- 松本郁代・出光左千子・彬子女王編『風俗絵画の文化学V――瞬時をうつすフィロソフィー』(思文閣出版、2014年)
- 竹本知行著『幕末・維新の西洋兵学と近代軍制――大村益次郎とその継承者』(思文閣出版、2014年)
- 東北大学大学院文学研究科日本思想史研究室・冨樫進編『カミと人と死者』(岩田書院、2015年)
- 山下克明著『平安時代陰陽道史研究』(思文閣出版、2015年)
- 上智人間学会編『人間学紀要』42(2015年)
- 平野敬和著『丸山眞男と橋川文三――「戦後思想」への問い』(教育評論社、2015年)
- 高野秀晴著『教化に臨む近世学問―石門心学の立場』(ぺりかん社、2015年)
- 古田武彦著『古代史をひらく――独創の13の扉』(ミネルヴァ書房、2015年)
- 野村玄著『天下人の神格化と天皇』(思文閣出版、2015年)
- 夫馬進著『朝鮮燕行使と朝鮮通信使』(名古屋大学出版会、2015年)
- 田中秀樹著『朱子学の時代――治者の〈主体〉形成の思想』(京都大学学術出版会、2015年)
- 古田武彦著『古田武彦の古代史百問百答』(ミネルヴァ書房、2015年)
- 米原謙著『国体論はなぜ生まれたか――明治国家の知の地形図』(ミネルヴァ書房、2015年)
- 鈴木啓孝著『原敬と陸羯南――明治青年の思想形成と日本ナショナリズム』(東北大学出版会、2015年)
- 伊藤信哉・萩原稔編著『近代日本の対外認識T』(彩流社、2015年)
- 大桑斉著『近世の王権と仏教』(思文閣出版、2015年)
- 水谷悟著『雑誌『第三帝国』の思想運動――茅原華山と大正地方青年』(ぺりかん社、2015年)
- 長谷正當著『本願とは何か――親鸞の捉えた仏教』(法藏館、2015年)
- 垣内景子著『朱子学入門』(ミネルヴァ書房、2015年)
(前号発行以降寄贈分)
訃報
会員である下記の方が逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。
会費納入のお願い
会費納入状況は依然として芳しいとは言えません。学会の安定した持続のためにも、会費納入をよろしくお願いします。会費を納入する際には、下記の口座番号にてお振り込み下さい(大会事務局は別口座になります、ご注意ください。)
(※注意:事務局移転に伴い、口座番号が変更となりました。旧口座はすでに閉鎖されており、2013年度以前に前事務局より発行されました振込用紙を用いての会費納入はできません。十分ご注意下さい。)
ゆうびん振込口座: 02270-8-138261
口座名称(漢字): 日本思想史学会
口座名称(カナ): ニホンシソウシガッカイ
3年をこえて会費を滞納された方は、会則第四条に基づき・EA総務委員会の議をへて退会扱いとさせていただくことがあります。過去2年分の会費を滞納された方には 学会誌『日本思想史学』の最新号第46号(2013年度分)および諸種の案内をお送りしておりません。会費納入の確認後に送らせていただきます。
請求年度以降の会費をまとめて納入していただいても結構です。
※当会の会計年度は、10月1日〜9月30日となります。したがって、
- 2012年度:2012年10月1日〜2013年9月30日
- 2013年度:2013年10月1日〜2014年9月30日
- 2014年度:2014年10月1日〜2015年9月30日
となります。ご承知おきください。
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