News Letter NO.24(夏季号) 2016年7月15日

2016年度大会開催案内

会 場 関西大学千里山キャンパス(吹田市山手町3-3-35)

日 程

10月29日(土)第1日 大会参加費:2,000円(発表要旨集代を含む)

◆シンポジウム(13:00〜17:00)

  「思想史のなかの雑誌メディア」

  会 場:第1学舎A号棟A602教室

  報 告:佐藤 卓己(京都大学)

      中野目 徹(筑波大学)

  コメント:河野 有理(首都大学東京)

  司 会:苅部 直(東京大学)

◆総 会(17:00〜17:30)

会 場:第1学舎A号棟A602教室

◆懇親会(18:00〜20:00)

会 場:以文館1階食堂 懇親会費:5,000円

10月30日(日)第2日 

◆研究発表・パネルセッション(終日)

※時間は目安です。確定的な時間、研究発表・パネルセッションの詳細等は、大会プログラム

(9月中旬発送予定)でお知らせ致します。

応募要領
研究発表(発表20分、質疑応答10分)とパネルセッション(全1時間30分)を募集します。応募される方は、氏名、所属、住所、E-mailアドレス、発表時のパソコン使用の有無を明記の上、題目と要旨(研究発表は600字以内、パネルセッションは1,200字以内。テキストファイル)を期日までに、E-mailにて、2016年度大会実行委員会にお送り下さい。その際、E-mailの件名は「2016大会発表」、「2016大会パネル」として下さい。また、印刷時の再現性を確認する為、題目と要旨をプリントアウトした原稿1部も、大会実行委員会に郵送願います。
                         応募締切:8月22日(月)必着
  なお、今年度(本学会における2015年度)までの会費に未納分がある会員は発表資格を有しませんので、必ず応募前にお納め下さい。
※大会、懇親会への参加、及び大会第2日目の昼食(弁当)の注文につきましては、同封の振込用紙(ゆうちょ銀行払込取扱票)による参加費等の納入をもってお知らせ下さい。開催準備の都合上、各種納入は、9月30日(金)までにお願い致します(今回は出欠等連絡用の葉書は用いませんので御注意下さい)。
※託児施設につきましては、本学ではとくに設置しておりません。もし必要とされる場合は、大会実行委員会で検討させていただきますので、事前に氏名、所属、電話番号、E-mailアドレス、および利用を希望する日にちと時間帯、お子様の年齢と人数を、9月30日(金)(必着)までにE-mail、もしくは郵送にて、大会実行委員会にお知らせ下さい。
宿泊施設は各自お早めにご予約下さい。
「南方」「西中島」に多くのビジネスホテルがあり便利です。「南千里」駅前にもあります。
会場への経路
★阪急利用:梅田駅から「北千里行き」か「河原町行き」急行、京都方面からは、「梅田行き」特急に乗車。「淡路」で「北千里行き」に乗り換え、「関大前」で下車。進行方向の出口(北改札口)を出て、右手の階段を上がり、左折。
★新幹線「新大阪」駅から地下鉄利用:「新大阪」駅から地下鉄御堂筋線の「西中島南方」下車。隣接する阪急「南方」駅で「北千里行き」に乗車。(以下は阪急利用と同じ)
                                           <2016年度大会実行委員会>
                                        〒564-8680吹田市山手町3-3-35
                                        関西大学文学部・陶徳民研究室内
                                        日本思想史学会2016年度大会実行委員会
                                        Tel:06-6368-0514(直通)
                                        E-mail:
                                        (代 表:陶徳民 幹事:井上克人)

2016年度 日本思想史学会大会開催にあたって 陶徳民(関西大学)

 この度、前田勉会長の委嘱により、2016年度大会の開催責任者を務めることになり、緊張していると同時に、喜びも感じています。関西大学で2001年度大会が開催された時は、在外研究でハーバード大学を訪問していたため、責任者の井上克人教授を手伝うことができませんでした。今回は大学創立130周年という節目の年にあたり、井上教授、泊園記念会会長を務めている吾妻重二教授とともにしっかり準備し成功させたいと考えています。

 振り返ってみると、1987年大阪大学大学院在学中に本会入会以降、実に多くの「良師益友」と出会い、貴重な助言や示唆に恵まれました。当時、子安宣邦先生がオーガナイズした懐徳堂記念国際シンポジウム「徳川思想」や1989年韓国旅行と現地開催の「近世日韓朱子学の比較」研究集会などの風景はいまでも鮮明に記憶に残っています。

 年度大会参加時、個人の発表も数回しましたが、ここ十数年来、パネルセッションの参加や組織に多く取り組んでいます。2003年(筑波大学)には「吉田松陰研究の現在―吉田松陰を外から見る―」、郭連友・桐原健真・陶(発表)、高橋文博(コメント);2005年(東京大学)には「近代東アジアにおける政治思想の形成と西洋―周縁のキリスト者の場合―」、井上厚史・一色哲・陶(発表)、高橋文博(コメント);2014年(愛知学院大学)には、「京都支那学派の思想論と文明論―内在文脈と比較視野への追究―」、胡珍子・辜承堯・呂超・陶(発表)、中村春作(コメント);2015年(早稲田大学)には「幕末明治の「アメリカ」受容」、大川真・陶(発表)、大久保健晴(コメント)などといった内容構成でした。

 最近、『明治の漢学者と中国―安繹・天囚・湖南の外交論策―』の姉妹編『近代日本の漢学・支那学と中国―読み書きと価値判断をめぐる文化交渉―』および『吉田松陰と佐久間象山―開国初期の海外事情探索者たち(I)―』の姉妹編『平山省斎と岩瀬忠震―開国初期の海外事情探索者たち(II)―』の作成や、The Tokugawa World (英Routledge社、米タフツ大のGary Leupp教授と)の共同編集に励んでいますが、後者は複数の会員より玉稿をいただき感謝の気持ちで一杯です。今後ともどうぞ宜しくお願い申し上げます。

                                            (2016年度大会実行委員長)

2016年度 日本思想史学会大会シンポジウムについて
    「思想史のなかの<雑誌>メディア」長志珠絵(神戸大学)

 人文社会科学の世界では近年、様々な学術企画に「メディアとしての~」、「~というメディア」というタイトルがあがる。問題領域の再定義や対象を広げることで、新たな発見に加え、既存の知的・学的認識地平への問いかけが試みられているのである。本学会での過去の大会シンポジウムでも2003年、「思想を語るメディア―近世日本を例に―」が設けられた。思想<史>研究として、異なる時代での有効性も含め、メディア・メディア論への問いかけは、方法や対象に関わってまだ多く議論の余地を残す領域だろう。その原義に仲介・介在といった媒介作用を帯び、マクルーハンによれば環境や身体との関係をも含み込む「メディア」は、身体と世界の構造化を成り立たせる多義性を帯びた概念でもある。思想や言説とその意味作用が、それらを取り巻く社会との相互関係において立ち上がると捉える際、媒介としての<メディア>の歴史性・可変性を思想史研究として問う視座が改めて課題となるだろう。

 2016年度大会テーマは敢えて狭義のメディアが制度化される、19〜20世紀に対象時期を限定したうえで、「思想史のなかの<雑誌>メディア」とした。「雑誌」というくくりを設定することで、近代国家形成期と大衆化の時代の2つの時代的制約も明確になることと思う。そのうえで、報告者には下記のように、それぞれの時代のメディア史・思想史を論じてこられたお二人にお願いした。教養主義や岩波に代表される知識人メディア、最近では検閲問題にも踏み込んで、20世紀のメディア史研究を発信してこられた佐藤卓己氏、19世紀の近代国家黎明期のナショナリズムを明治青年の思想活動を介して展開し、あるいは公文書の管理体制を俯瞰して記録のメディア性にも議論をひろげていこうとされる中野目徹氏である。雑誌メディアが置かれた歴史的環境や焦点のあたるアクターの違いとそこから提起される論点がどのような問いをもたらすのか。本テーマを直接間接に専門とするコメンテーターおよび司会のお二人からの問題提起もいただきながら、当日の議論の深まりを期待したい。また大会シンポジウム関連のパネル企画も準備中である。会員皆さまのご参加を願う次第です。

                                            (大会委員会)

会員研究業績の情報提供のお願い

当会ホームページの「会員研究業績紹介」欄に載せる会員諸氏の研究業績を、学会事務局までE-mail、或いは葉書でお知らせください。 その際、著者名(ふりがな)、論文・著書名、掲載誌(号数)、発行所、刊行年月を明記願います。

新入会員

(前回発行後以降、2016年7月13日まで。敬称略)

寄贈図書

訃報

  会員である下記の方が逝去されました。謹んで哀悼の意を表します。

会費納入のお願い

会費納入状況は依然として芳しいとは言えません。学会の安定した持続のためにも、会費納入をよろしくお願いします。会費を納入する際には、下記の口座番号にてお振り込み下さい(大会事務局は別口座になります、ご注意ください。)

(※注意:事務局移転に伴い、口座番号が変更となりました。旧口座はすでに閉鎖されており、2013年度以前に前事務局より発行されました振込用紙を用いての会費納入はできません。十分ご注意下さい。)

                      ゆうびん振込口座: 02270-8-138261
                      口座名称(漢字): 日本思想史学会
                      口座名称(カナ): ニホンシソウシガッカイ

 3年をこえて会費を滞納された方は、会則第四条に基づき、総務委員会の議をへて退会扱いとさせていただくことがあります。過去2年分の会費を滞納された方には 学会誌『日本思想史学』の最新号第47号(2014年度分)および諸種の案内をお送りしておりません。会費納入の確認後に送らせていただきます。 請求年度以降の会費をまとめて納入していただいても結構です。

※当会の会計年度は、10月1日〜9月30日となります。したがって、

過去のニューズレター

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