第55号(2023年9月30日発行)
特集〈2022年度大会シンポジウム〉人と動物のかかわりの思想史 |
記憶の無い所にも歴史があるといふこと──「人と動物」のかかわりと美・倫理・偶然── |
河野 有理 |
近現代日本における猫への眼差し──室生犀星・谷崎潤一郎を題材に── |
真辺 将之 |
犬に道ありや ? ──近世的「禽獣」観の中での賀茂真淵と曲亭馬琴── |
板東 洋介 |
日本思想における動物との〈倫理〉──人と動物のたがい(互い)のたがい(違い)── |
伊藤由希子 |
コメント:「現代人目線」からみる日本思想史的問題提起 |
加藤みち子 |
コメント:断絶点としての「近代」──「人」とは誰か── |
長 志珠絵 |
特別掲載〈第8回「思想史の対話」研究会〉 |
日本思想史上の国・国家意識──中世から近代まで── |
田中友香理ほか |
提言 |
国学研究の将来によせて |
松本 久史 |
論文 |
中世外宮の世界観──高宮における星辰世界と生命── |
馬場 秀幸 |
平田篤胤と薩摩――「天皇のもとつ御国」をめぐる顕と幽―― |
相澤みのり |
「理」と「風俗」の間──徳川末期における中村正直の思想展開── |
常 瀟 琳 |
「過剰人口」と近代日本の社会学──人口論史における米田庄太郎── |
猪原 透 |
一九二四年タゴールと辜鴻銘のアジア訪問 |
許 時 嘉 |
「世界史の哲学」から見た戦後世界─高山岩男を手がかりとして─ |
李 嘉 棣 |
書評 |
末木文美士著『禅の中世─仏教史の再構築』 |
吉村 均 |
澤井啓一著『伊藤仁斎─孔孟の真血脈を知る』 |
阿部 光麿 |
山本嘉孝著『詩文と経世─幕府儒臣の十八世紀』 |
高山 大毅 |
河合一樹著『大和心と正名─本居宣長の学問観と古代観』 |
水野 雄司 |
亀山光明著『釈雲照と戒律の近代』 |
繁田 真爾 |
福島栄寿著『近代日本の国家と浄土真宗─戦争・ナショナリズム・ジェンダー』 |
佐々木 政文 |
平石直昭著『福澤諭吉と丸山眞男─近現代日本の思想的原点』 |
河野 有理 |
報告 |
2022年度大会の概況 |