News Letter NO.37(冬季号) 2022年12月27日

会長退任のご挨拶(前会長 苅部 直)

この4年間,初めてのオンライン形式による研究大会開催など,いろいろなことがありました。しかし大過なく学会を運営できたのは,ひとえに会員のみなさまのご協力のおかげです。とりわけ,前・現事務局の方々は,しっかりと運営業務を支えてくださいました。改めて深くお礼申しあげます。大会開催校を務めてくださった茨城大学,甲南大学,慶應義塾大学,同志社大学の方々にも,お世話になりました。

この間,数は多くありませんが,いくつかの大学で日本思想史の常勤ポストが新設され,従来は他の専攻分野の研究者が就いていたポストに思想史研究者が着任する事例もありました。この学会の会員の方々が地道に研究業績を積み上げることで,アカデミズムのなかでの存在感を強めてくださったからだと思います。

しかし他面で,日本思想史の研究者が大学から退職もしくは転出されたあと,後任者が補充されない,もしくは他分野の研究者が採用されてしまう例が,この四年間に目立ってきました。もちろんそれぞれの大学に事情があるのでしょう。でもこれを座視していれば,日本思想史という学問全体が生き残れません。大学や研究機関にお務めの会員の方々にはぜひ,「後任人事には口出ししない」といった無意味なモラル・慣習はかなぐり捨てて,積極的に介入してくださればありがたいです。

また,インターネット上で「日本思想史」のエゴサーチを四年間かけ続けていて気づいたことがありました。日本思想史の講義を開講している大学は多いのですが,そのかなりの部分は非常勤講師が担当しています。そういう場合に,日本思想史が専門でない研究者が教えているため,質の高い授業を行っているとは考えがたい事例が,時折見られます。おそらくその大学の教員の方々が本学会の存在を知らず,適当な知り合いに依頼しているのでしょう。「非常勤講師のご用命は当学会へ!」などといったコーナーを学会のホームページに設け,依頼が来たら会長が会員の中からふさわしい若手研究者を選んで斡旋する,といったしくみがあってもいいのかもしれません。いずれにせよさまざまな方法を試みることで,学会が発展するよう,私も今後は一会員としてお手伝いしたいと考えています。

会長就任のご挨拶(会長 長 志珠絵)

このたび思いもかけず,日本思想史学会の会長という重責を担うことになりました。

私が初めてこの学会に参加させていただいたのは院生時代の1991年,大阪大学を会場校とした大会でした。改めて学会誌から記録を紐解くと,日本思想史学会の1990年代とは,会場校の持ち方や大会開催のあり方に象徴されるように,学会としての大きな転換点だったことがわかります。シンポジウム形式も導入され,研究報告では「院生」名も並びます。若手研究者に報告の場を設ける一方,テーマに応じ,学会外部から報告者を招くことで,学際研究的な問題関心や方法を共有,あるいは鍛え,議論を外部に開く。私は史学専攻出身でしたので,日本思想史学会への参加は他流試合という気持ちもありましたが,多様な学問スタイルが生み出す開かれた議論の場は極めて魅力的でした。韓国をはじめ,アジアとの実質的な学術交流も本格化していき,留学生の会員が多いという今日の本会の特徴もその兆しが見えます。

こうした学会大会スタイルは今日では一般的ですが,誰を会員と考えるか,誰によびかけ,問題を共有していこうとするのか。1990年代に始まっていた新たな試みに通底する学問への姿勢は今後も私たちの学びを豊かにするものと考えます。

1968年11月,東北大学で発会総会を迎えた日本思想史学会はご承知のように,2018年大会で50周年を迎え,さらに新たな段階にあります。個別の研究報告が対象とする時代は20世紀史が増えました。多様な学問的なアイデンティティを持つ一方,年齢層や所属,それぞれの立ち位置はさらに多様です。学術的な時宜を得た大会シンポジウムや学会誌の充実ぶりに加え,定着してきた研究奨励賞の受賞者の活躍も目覚ましいものがあり,新たな取り組みであった<思想史の対話>も次の段階を迎えつつあります。

とはいえ人文社会科学の学会が置かれた状況は組織運営の困難さや会員数の減少に歯止めがかからないなど厳しさをまし,学術会議任命問題に典型的に示されるように,人文社会科学系の学知への理不尽な圧力はいまだとどまっていません。学会がこれまで培ってきた,学術交流の場を提起し,開かれた議論の場を持つことの意義は増しています。

皆様のお力添えを賜り,会を盛り上げていきたいと願う次第です。

2022年度日本思想史学会大会を終えて(2022年度大会実行委員長 望月 詩史)

11月5・6日に同志社大学新町キャンパス臨光館で開催した2022年度大会には,120名を超える会員・非会員の皆様にご参加いただき,盛況のうちに終えることができました(会員116名,非会員10名)。

本大会は,3年ぶりに対面開催となりました。ただし,コロナの感染状況を鑑みて,学会主催の懇親会は開催しませんでした。大会運営については,過去の対面開催時の運営方法を踏襲しつつ,オンライン開催時(2020,21年度大会)の運営方法も導入しました。具体的には,かつて紙媒体で発送していた大会プログラム及び発表要旨(大会シンポジウム,研究発表)をオンラインで公開し,学会メーリングリストを通じてダウンロード用のURLを会員の皆様にお伝えしました。これによって経費(印刷費・発送費)を大幅に節減でき,また,大会実行委員会(開催校)の負担も大きく軽減しました。この変更に伴う大きなトラブルは発生しませんでしたが,「研究発表の発表要旨は部会ごとに一つのファイルにまとめてほしい」,「当日配布のレジュメや資料もオンラインで公開してほしい」などのご意見やご要望がありました。これらは今後の検討課題として,次年度の大会実行委員会に引き継ぎたいと思います。

さて,大会プログラムなどをオンライン公開に切り替えることで支出が大幅に削減できることから,大会参加費(事前払い)を従来の2500円から1000円に引き下げました(ただし当日払いは2000円)。最終的に,事前払いは71名(内,62名が大会に参加),当日払いは64名(会員54名,非会員10名)となりました。大会実行委員会では,あらかじめ当日払いの人数を事前払いの人数の半数程度(35〜40名)と予想してネームプレートや領収書などを準備いたしました。しかし,当日払いの人数が予想を上回ったため,ネームプレートなどが不足し,一部の参加者に大変ご迷惑をお掛けしました。

最後になりますが,河野有理大会委員長をはじめとする大会委員の皆様には,研究発表のスクリーニング,プログラム編成の検討についてご負担をお掛けいたしました。中田喜万事務局長,播磨崇晃幹事には,大会開催に向けた事前準備を開始した3月以降,度重なる問い合わせに毎回迅速にご対応いただきました。この場をお借りして御礼申し上げます。

2022年度日本思想史学会大会参加記(城西国際大学 長尾 宗典)

2022年11月5日・6日,同志社大学で開催された日本思想史学会の2022年度大会に参加した。新型コロナウィルスの感染拡大によってオンラインでの開催が続いていたので,久々の対面開催である。秋の京都,快晴に恵まれたこともあって私を含めた参加者の気持ちも高揚していたとは思うが,久々に再開した会員から「対面はよい」という複数の声を聴いた。いまだ収束の気配が見えないコロナ禍の最中にあって,実現できることは何か,表には決して現れない数々の議論と決断とがあったことと推察するが,実際の準備に当たられた関係各位に,まずは敬意を表したい。

第1日目のシンポジウムは,「人と動物のかかわりの思想史」をテーマに,3人の発表者と2人のコメンテーターによって構成された。日本思想史学会で動物とは…?かなり意表を突く(あるいは「毛色の変わった」というべきか)大会テーマで,いったいどんな展開になるのか。いささかの不安を抱きながら会場に向かったことを告白しなければならないが,実際に報告を聞いてみるとそれは杞憂であった。仏教や儒教のほか,近代文学のような外国から入ってきた文化や思想が,動物観の変容に大きな影響を与えてきた点に触れつつ,いずれの報告も動物(猫,犬,狐など)との関わりを切り口として,ジェンダー,セクシュアリティ,あるいはナショナリティに関わる様々なボーダーを問い直す,刺激的かつ意欲的な報告であった。

個人的には,人間の生活を脅かす害獣・猛獣との関わりや,シートン動物記(あるいは,大杉栄が関わったファーブル昆虫記)の受容史の問題等々,改めて色々気になる点が出てきたが,それはシンポジウムを聞いたからこそ思いついたことである。会場に着いたときには思いもよらなかった思考を促された点で,シンポジウムは大きな成功をおさめたといえよう。各報告を聞き,メモを取りながら,私は,「思想史はこんな風に大胆に自由な発想でテクストを読み直してよいのだ」と感じ入っていた。

2日目の個別報告も,若手からベテランまでさまざまな報告が並んだ。留学生による発表も,この数年ですっかり定着した感がある。若手研究者の交流の場となっている恒例の「思想史の対話」研究会では,「国家意識」をテーマとして,中世・近世・近代について各自の研究を踏まえた丁寧な報告が並んだ印象を持った。なかなかに鋭い質問が飛び交い,議論も盛り上がっていたと思う。もっとも,「国家意識」を扱うのであれば,歴史学や倫理思想,宗教学などからのアプローチ以外に,政治思想史の最新の成果といかに対話するかについても,もう少し突っ込んだ議論があってよいのではとも思われたが,これは若手研究者だけでなく学会全体として探求すべきテーマなのかもしれない。今回の大会発表を聴いた限りではそこまでとも思われなかったが,仮に,コロナ禍による交流機会の縮小が,日本思想史を学ぶ留学生や若手研究者の問題意識のタコツボ化を誘発しているとしたら,やや憂慮すべき事態ではある。その意味で,対面での大会開催の重要性は,今回改めて確認できたといえるだろう。

第16回日本思想史学会奨励賞授賞について―選考経過と選考理由―(奨励賞選考委員会)

[第16回日本思想史学会奨励賞受賞作品]

【論文部門】
【書籍部門】

[選考経過]

第16回日本思想史学会奨励賞は,例年どおり,ニューズレターおよびホームページを通じて公募した。それに学会誌『日本思想史学』第53号掲載の投稿論文で奨励賞の資格を満たしたものを加え(選考規程第5条),それらを【論文部門】と【書籍部門】とに分けて選考を行った。

選考委員全員で慎重に審査を行った結果,全会一致で,上記著作への授賞が決定した。

●「安部磯雄の廃娼論とキリスト教信仰―一八九九〜一九一五年の論説を通して―」選考理由

本論文は,安部磯雄を対象としてとりあげ,近代日本の男性知識人における,廃娼論とキリスト教信仰との結びつきを明らかにした業績である。従来の研究においては両者の結合に関しては人間関係のつながりに注目して解明しようとする傾向があり,思想史的な影響関係にまで分析が及んでいなかった。これに関して筆者は,近年に盛んになっている,同時代の青年層の思想や修養論に関する研究を生かしながら,安部磯雄の廃娼論の意義と限界について,説得的な見解を提示している。奨励賞にふさわしい力作である。

●『親鸞とマルクス主義――闘争・イデオロギー・普遍性』選考理由

近代日本における親鸞理解とマルクス主義との両者は,これまでも思想史研究の重要な主題であった。だが両者の間にあった関係について,日露戦争期から昭和の戦後にまで至る長い期間を分析の射程に入れ,手堅い実証を通じ通史的に明らかにした研究として,本書は豊かな意義をもっている。また,仏教史研究の方法論・認識論に関する問題提起と関連させながら分析を進めるところも,大きな特色と言える。たとえば「天皇制国家の宗教性」という形でイデオロギー状況の全体像を考える方法は,近代仏教研究の最良の成果を継承しつつ,それをさらに深めたものであり,日本思想史研究一般にも重要な衝撃を与えることと思われる。

●『鉱毒問題と明治知識人』選考理由

従来,田中正造に関する研究には,主にマルクス主義的な視角から足尾鉱毒事件における英雄として思想家像を描こうとする傾向があった。本書はそうした先行研究をのりこえる脱神話化の試みとして高く評価できる。著者は,田中以外にも鉱毒問題を論じた知識人として,福澤諭吉,陸羯南,内村鑑三など六名の思想家について分析を試み,同時代的な思想環境との関係において,田中の思想をとらえ直している。また,田中その人の思想形成に関しても,「無学」という言葉の意味を問うことを通じて,伝統的な儒学思想との関係を綿密に明らかにすることに成功した。今後の田中正造研究において必ず参照されるべき,充実した業績である。

受賞に際しての所感(京都先端科学大学 佐々木 政文)

このたびは拙稿「安部磯雄の廃娼論とキリスト教信仰―1899〜1915年の論説を通して―」を第16回日本思想史学会奨励賞(論文部門)にご選出いただき,大変光栄に存じます。また,今回選考の労をとってくださいました委員の皆様をはじめ,関係者各位に深くお礼申し上げます。

拙稿は,近代日本の男性知識人の意識において,廃娼論とキリスト教信仰とがどのように結びついていたのかを,主として安部磯雄の論説を通して検討したものです。近代日本において公然たる買売春の存在は女性の人権問題であるだけでなく,性を買う男性の側にとっても,自己の尊厳を大いに傷つける行為として問題になっていました。こうした行為の不道徳性を,キリスト教徒であった安部がどのように論じたのかを,拙稿では取り上げました。その背景には,従来の廃娼運動史研究が,廃娼運動とキリスト教との思想的関係を十分に論じていないのではないか,という問題意識がありました。

ただ,私は最近まで1910〜30年代の浄土真宗を主な研究対象としてきたため,廃娼運動やキリスト教について,必ずしも専門的な知識をもっているわけではありません。また,私は思想史研究者を自称していながら,特定の思想家の論説を分析する形の論文を学会誌に投稿した経験がありませんでした。そのため,拙稿を執筆するにあたって,基本的な事実や概念の理解に誤りがないかどうかという不安が,常に頭をもたげていました。しかし,新型コロナウイルスの流行によって,それまで進めてきた研究テーマが一時中断してしまったことをきっかけに,失敗を恐れず新しい課題に挑戦しようと思い立ち,拙稿を執筆するに至りました。

このような経緯にもかかわらず,未熟ながらも辛うじて拙稿をまとめることができ,さらに身に余る賞まで頂戴することができましたのは,日頃から建設的なご意見をくださっている皆様のご支援の賜物に他なりません。このような幸運を無駄にすることがないよう,今後もさらに研究を進めていく所存でございます。今後ともご指導の程,よろしくお願い申し上げます。

受賞にあたって(本願寺史料研究所 近藤 俊太郎)

このたび,拙著『親鸞とマルクス主義―闘争・イデオロギー・普遍性―』に日本思想史学会奨励賞という栄誉ある賞を賜り,本当に嬉しく思っております。

拙著は,私なりに力を込めて書いたつもりですが,それが現在の研究状況にとって何かしら意味をもつのだろうかと,上梓を決意してから,さらには刊行後も不安を抱えて参りました。この度の受賞を通じて,日本思想史学を専門とする先生方に,拙著を受けいれていただけたように感じ,ずいぶんと励まされました。審査に当たってくださった先生方をはじめ,関係者各位に厚く御礼申しあげます。

拙著は,近現代日本における親鸞理解の歴史を,マルクス主義との関連を軸として論じたものです。従来,親鸞理解とマルクス主義については,それぞれが日本思想史を根源的に捉えるための有力な研究課題として個別に検討され,多くの成果が蓄積されてきましたが,両者の関係史を辿ったものはありませんでした。拙著はその課題に取り組んでみたものです。

拙著は,多くの先生や研究仲間との対話を通して,少しずつ輪郭が与えられていったような本です。拙著完成までの数年間は混迷の時期でした。何度も行き詰まり苦しみましたが,そのたびに,そうした対話が閉塞状況に風穴を開ける契機となり,どうにか踏ん張ることができました。私にとって拙著はその時々の対話の記録でもあります。

拙著刊行から1年ほどが経ちましたが,すでに課題をいくつも頂戴しました。直ちに応答しきれない歯がゆさや,難題への応答責任を痛感しながらも,新たな対話が始まった喜びを感じております。今後,その一つひとつにじっくり向き合いながら,さらに思索をめぐらせて参る所存です。

受賞に際しての所感(復旦大学 商 兆g)

この度は,拙著『鉱毒問題と明治知識人』を日本思想史学会奨励賞に選出していただき,誠に光栄に存じます。選考委員の皆様,ならびにご推薦いただいた澤井啓一先生に対して,深く感謝申し上げます。拙著受賞できたのは,ひとえに小島毅先生,渡辺浩先生,黒住真先生,苅部直先生,澤井先生の長年にわたるご指導とご鞭撻の賜物であり,本当に心より感謝申し上げます。また,拙著の編集を担当してくださった東京大学出版会の斉藤美潮様にも大変お世話になりました。この場をお借りして,改めてお礼を申し上げたいです。

足尾銅山鉱毒問題は,中学校,高校の教科書にも出ているから知らぬ人はいないでしょう。しかし,鉱毒問題をめぐる思想史的な論争についてとなると,知る人は少ないです。拙著は,鉱毒問題をめぐるさまざまな明治知識人たちの言説を手がかりにして,当時の思想世界に立ち入ることを試み,次のような知見が得られました。

第一に,明治知識人たちは,鉱毒問題についての理解や認識,判断の基準がそれぞれに異なっていたことです。第二に,鉱毒問題に対するそれぞれの知識人の対応の仕方は,実は彼らの「近代」への認識,「文明」のあり方についての思考,そして「国家」に関する構想と結びついていました。第三に,明治知識人たちは異なる理解を有したのは,幕末から明治にかけての新旧文化が交代し,東西思想が融合した「るつぼ」の時代に,それぞれ異なる思考様式と問題意識を身につけたからです。第四に,鉱毒問題を思想史事件として検討するのは,単なる歴史的「過去」の叙述を超えて,明治知識人がいかにして「近代」を認識し,同時にその「近代」に内在しているさまざまな欠陥を克服しようとしたかという課題にまで及んでいることです。

どの地域にもそれ独自の認識論と世界観があり,またどの時代にもその時代特有の認識論と世界観があります。なお,同じ時代,同じ地域に身を置く人々でさえ,異なる思想と認識を持っています。鉱毒問題をめぐって生まれた諸々の思想像は,「同じ世界が異なる観察者からすればこれほどまで違う様子であるのは,誠に人を警醒させる事実だ」(『イデオロギーとユートピア』)というカール・マンハイムの判断を証明できます。拙著は,明治知識人たちの思想像をあえて類型化し,それらを互いに論争させることによって,「近代」の重要性と問題点を明らかにするとともに,異なる思想様式間の対話の可能性を探ろうとするものです。世界の情勢がどんどん厳しくなるなかで,このような対話の精神がますます重要になっていると思われます。

今回の受賞を励みとして,日本の歴史と文化をさらに理解できるよう,より一層の努力をしたいと思います。今後とも皆様のご指導どうぞよろしくお願いします。



第17回 日本思想史学会奨励賞募集要領 (2022年12月1日、日本思想史学会)

こちらをご覧ください。

日本思想史学会奨励賞選考規程(2020年11月7日最終改訂、評議員会)

こちらをご覧ください。

編集委員会より

『日本思想史学』第55号掲載論文の投稿を,下記の要領にて受け付けます。「投稿規程」に沿わない原稿は,査読の対象外とすることがありますので,規程を熟読のうえご投稿ください。多くの投稿をお待ちしています。

〈投稿規程〉

こちらをご覧ください。

大会委員会より

2023年度大会は,2023年11月4日(土)・5日(日)11日(土)・12日(日)に東北大学 川内キャンパス(宮城県仙台市)を会場として開催します。ただし,日程や場所については変更の可能性がありますこと,あらかじめご承知おきください。変更がある場合には公式ウェブサイト等で速やかにお知らせいたします。

なお,2023年度大会での発表を申し込める者の資格は次のとおりといたしますので,ご留意ください。

〈2023年度大会発表申込資格について〉

2023年度大会において発表の申し込みができる者は,2022年度(2022年10月〜2023年9月)分までの会費を完納した会員,または2023年4月末日までに日本思想史学会事務局へ入会申込書を提出し,その後に総務委員会による入会承認を得て,発表申し込みまでに2022年度分の会費を納入した新入会員とする。上記の申請資格を持たない者からの発表申し込みは、一切受け付けない

「思想史の対話」研究会について

「思想史の対話」研究会は,若手研究者間の研究交流の促進を主な目的として,日本思想史学会が開催するものです。2015年度に始まった研究会ですが,2019年度総務委員会の申し合わせにより,総務委員会の委嘱する3名の運営委員によって,総務委員会の助言を得ながら運営されることが確認されました。

新年度にあたり,上野太祐さん,田中友香理さんが退任し,代わって長野邦彦さん,ロバート・クラフトさんが着任します。これにより2022年度「思想史の対話」研究会運営委員会は,
     長野邦彦,松川雅信,ロバート・クラフト
の3氏で構成されることになりました。

開催の日時,方式,企画内容については追ってご案内します。ご期待ください。

新役員紹介

2022年8月に実施された2022-23年度評議員選挙およびその後の手続きの結果,次の30名の方々が選出されました。

2022年11月5日に開催された評議員会,その後の書面審議において,次のとおり2022-23年度の役員が選出されました。

総会報告

2022年11月5日(土)に開催された2022年度総会において,下記の事項が承認または決定されましたので,お知らせいたします。

【2021年度事業報告】

総務委員会(2020-21年度会長)
編集委員会(2020-21年度編集委員長)
大会委員会(2020-21年度大会委員長)
事務局

【2021年度決算報告・会計審査報告】(事務局長・監事)

【2022年度事業計画案審議】(事務局長)

【2022年度予算案審議】(事務局長)

【第16回日本思想史学会奨励賞授賞作品発表】

【学会現況】(2022年10月1日時点)

【2021年度決算】
《収入》
  決算額 予算額
会費 3,250,000 2,465,500
刊行物売上金 79,200 70,000
前年度繰越金 3,037,334 3,037,334
その他 * 349,876 1
6,716,410 5,572,835
《支出》
  決算額 予算額
大会開催費 2022年度分 400,000 400,000
学会誌発行費 第54号 939,840 1,000,000
事務局費 215,108 300,000
HP管理費 69,880 70,000
「思想史の対話」研究会開催費 # 0 100,000
委員会経費 0 200,000
幹事手当 600,000 600,000
予備費 2,902,835
次年度繰越金 4,491,582 -
6,716,410 5,572,835
*「その他」収入には,2021年度開催校からの返却金349,860円を含む。
#「思想史の対話」研究会は,運営委員にて前年度繰越金を利用したため,今回限り交付を停止。
【2022年度予算案】
《収入》
会費収入 2,636,000
刊行物売上金 70,000
前年度繰越金 4,491,582
その他 10
7,197,592
《支出》
大会開催費 2023年度分 400,000
学会誌発行費 第55号 1,000,000
事務局費 300,000
HP管理 70,000
「思想史の対話」研究会開催費 100,000
委員会経費 200,000
幹事手当 600,000
予備費 4,527,592
7,197,592

新入会員

≪個人会員≫

受贈図書

会費納入のお願い

先ごろ郵送しました請求書のとおり,会費の納入をお願いします。払込用紙が見当たらない場合は,下記の口座に払込ください。払込料金はご負担いただいております。

                      ゆうちょ銀行
                      振替口座記号番号: 00920-3-196013
                      口座名称(漢字): 日本思想史学会
                      口座名称(カナ): ニホンシソウシガッカイ

既に多くの方々から納付していただきました。どうも有難うございました。

※当会の会計年度は,10月1日〜9月30日です。したがって,2022年度は2022年10月1日〜2023年9月30日となります。ご承知おきください。

※3年をこえて会費を滞納された方は,会則第4条に基づき,総務委員会の議をへて退会扱いとなります。

※2020年度請求分より年会費に一部変更があります。

となっております。ご注意ください。

※ゆうちょ銀行は,2022年1月17日より一部料金を値上げしました。窓口でもATMでも,会費の払込を現金支払いにしますと加算料金110円がかかりますから,ご注意ください。通帳またはキャッシュカードを利用して,ご自分のゆうちょ口座から支払う場合は,料金に変更ありません。詳しくは郵便局・ゆうちょ銀行までお尋ねください。

事務局より

@連絡先の変更,学会へのお問い合わせ等は,事務局宛に電子メールまたは郵便(葉書・封書等)でご連絡ください。電話・FAXは受け付けておりません。

A事務局では会員メーリングリストを運用しております。下記の方々は,ご確認ご検討のほど,よろしくお願い致します。
 (1)そもそも名簿にメールアドレスを登録されていない方
  ・メール受信をご希望の方は,下記の事務局アドレスまでお知らせください。
  ・電子メールやインターネットを使用されない方は,従来どおりの郵送希望を受け付けます。その場合,下記の事務局住所まで,
   郵送希望の旨,郵便(葉書・封書等)でお知らせください。
 (2)名簿にメールアドレスを登録済みだが,受信できていない方(受信した覚えがない方)
  ・「迷惑メールボックス」に入ってしまっている恐れがあります。
  ・受信自体を拒否されている場合もあります。今一度,設定をご確認ください。必要に応じて再登録を行いますので,下記の事務局
   アドレスまでお知らせください。
 (3)現在受信しているメールアドレスをあまり利用していない方
  ・希望に応じて他のメールアドレスの再登録を行いますので,下記の事務局アドレスまでお知らせください。
  事務局アドレス(
*会員メーリングリストへのアドレス登録,更新,削除はすべて事務局が行います。メールアドレスに変更が生じた際は,新しいアドレスで再登録いたしますので,ご一報ください。

B入会手続は初年度の会費の納入をもって完了します。入会承認のお知らせの後,すみやかに初年度分の会費を納入してくださいますようお願いします。

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