News Letter NO.36(夏季号) 2022年7月30日

2022年度大会開催案内

大会の概要と研究発表・パネルセッションの募集について

会 場 同志社大学今出川校地新町キャンパス
    (京都市上京区新町通今出川上ル近衛殿表町159-1)

日 程

11月5日(土)第1日 

大会参加費 :1000円(事前振込)
       2000円(当日払い)


◆シンポジウム「人と動物のかかわりの思想史」(13:00〜16:30)(一般公開)

会場: 臨光館301教室

司会  尾原 宏之(甲南大学)

発表者

 真辺 将之(早稲田大学)

 板東 洋介(筑波大学)

 伊藤 由希子(日本女子大学)

コメンテーター

 加藤 みち子(武蔵野大学)

 長 志珠絵(神戸大学)

◆総 会(16:50〜17:20)※今年度は懇親会を開催いたしません。


11月6日(日)第2日

◆研究発表・パネルセッション(終日)

◆「思想史の対話」研究会(14:00〜17:00)(一般公開)

会場: 臨光館204・205・301・302教室


※時間は目安です。確定的な時間,研究発表・パネルセッションの詳細等は,大会プログラム(10月中旬学会HPに掲載予定)でお知らせ致します。
※参加費は9月30日までに大会実行委員会の振込用紙にてお振り込みください。なおこれ以降は口座を閉鎖し,当日支払いとなります。


*応募要領
 研究発表(発表25分、質疑応答15分)とパネルセッション(90分)を募集します。
 研究発表は、日本思想史学に関する未発表の内容で、十分な学術水準を有しているものとします。申し込み後、大会委員会が発表要旨に基づき審査を行い、会長・総務委員会の議を経て、発表の可否を申込者に通知します(9月中旬を目途に結果通知)。
 またパネルセッションの申し込みについては,上記に加えて以下の条件も充たすものとします。
 (1)パネルの代表者が会員であること。
 (2)少なくとも3名以上でパネルを構成し,2名以上が研究発表をおこなうこと。
 (3)パネル構成員の半数以上が会員であること。
 (4)同一機関に所属する構成員が2名を超えないこと。
 応募される方は,氏名,所属,住所,E-mailアドレス,発表時のパソコン使用の有無を明記の上,題目と要旨(研究発表は1200字以内,パネルセッションは2000字以内)を期日までに,E-mailにて,下記の2022年度大会実行委員会宛てにお送り下さい。その際,E-mailの件名は「2022大会発表」,「2022大会パネル」として下さい。

       応募締切:8月31日(水)必着

 応募された方には,必ず大会実行委員会から,書類を受信した旨,確認のE-mailを返信します。もし,提出後,一週間たっても確認のE-mailが届かない場合には,大会実行委員会,または学会事務局までお問い合わせください。
 なお,今年度(本学会における2021年度)までの会費に未納分がある会員は発表資格を有しませんので,必ず応募前にお納め下さい

*参加申し込みと参加費納入
 大会への参加については,大会実行委員会の振込用紙(ゆうちょ銀行払込取扱票)による参加費の納入をもってお知らせ下さい。開催準備の都合上,納入は,9月30日(金)までにお願い致します。(なお,これ以降は口座を閉鎖いたしますのでご注意ください。出欠等連絡用の葉書は用いませんので御注意下さい。)
 当日払いは,参加費が「2,000円」となります。ご注意ください。
※大会開催中に学内に利用できる託児施設はありません。京都市内での民間保育園では休日の一時預かりをしているところもあります。詳しくは京都市保健福祉局ホームページを開き,「休日保育実施施設一覧」のページをご覧下さい。
※宿泊施設は各自お早めにご予約下さい。
※最寄駅は京都市営地下鉄烏丸線今出川駅です。
※拡大総務委員会の決定により,このたび学会としての懇親会は行わないことになりました。


<2022年度大会実行委員会>――――――――

〒602-8580

京都市上京区今出川通烏丸通東入

同志社大学法学部 望月詩史研究室

Tel:075-251-4592(直通)

※研究室不在の場合もあり,なるべくメールでご連絡ください。

日本思想史学会2022年度大会実行委員会

実行委員長 望月 詩史

E-mail:

――――――――――――――――――――



2022年度日本思想史学会大会開催にあたって  大会実行委員長 望月 詩史(同志社大学)

過去2大会はオンライン開催となりましたが,本年度の大会は,2019年度大会(於茨城大学)以来,3年ぶりに対面で開催いたします。ただし,以前の運営方法,形態と異なる点がございます。

第一に,紙媒体で発送していた大会プログラムと要旨集をオンラインで公開します。詳しくは,10月中に学会のメーリングリストを通じて,皆様にお伝えする予定です。紙媒体によるご案内はございませんのでご注意ください。なお,メーリングリストは昨年度より既に運用が始まっております。現時点でメーリングリストを通じた各種の連絡が届いていない方がおられましたら,学会事務局にお問い合わせください。

第二に,上記の変更に伴い,大会参加費を従来の2500円から1000円に引き下げます。ただし,この金額は既に大会実行委員会より皆様にお送りしている振込用紙(大会開催案内と同封)による事前納入の場合に限ります。当日払いは2000円となりますのでご注意ください。

第三に,「思想史の対話」研究会を大会二日目に開催いたします。

第一,第三点については,オンライン開催となった過去2大会で初めて導入された運営方法,形態です。このように,オンライン開催時の取り組みの一部を本大会でも継続いたします。

最後に,通常であれば,11月の京都は観光シーズンです。そのため,開催日の間近になると,主な宿泊場所の空きがほぼなくなり,なおかつ,宿泊料金も驚くほど跳ね上がります。遠方から大会にご参加を検討されている方は,お早目に宿泊場所の手配をお願いいたします。11月5・6日に皆様とお会いできるのを楽しみにしております。

2022年度 大会シンポジウム「人と動物のかかわりの思想史」 大会委員長 河野有理(法政大学)

熟さぬタイトルになってしまった。以下,その狙いを簡単に述べたい。

SNSにおける最強のコンテンツは何か。猫である。「かわいい猫ちゃん」の画像や映像に日々癒されているという方も(私を含めて)少なくないのではないか。だが,こうしたペットや動物に対する偏愛は「現代」という時代の思想史的特徴である可能性がある。真辺将之『猫が歩いた近現代 化け猫が家族になるまで』(2021)は,猫に対する「まなざし」が歴史的に大きく変遷を遂げたことを示す。これはおそらく他の動物についても大なり小なり言えることだろう。

他方,「獣の話をすると,小さな頃を思い出して楽しくなる」と述懐する柳田國男は「小児が獣の話を愛する癖」について指摘する。それは,柳田によれば,はるか古の狩猟時代,それが「老幼共同のたった一つの話題だった時代」の「遺物」なのだという(『孤猿随筆』,1939年)。柳田にとって,動物の話題にまつわる懐かしさは,人類最古の「共同生活」の古層に触れているのである。

変化に注目するか,持続に着目するか。いずれにせよ,動物とのかかわりという切り口は,「文書がいささかも伝えようとしなかった生活」にも歴史がある如く,「記憶のない所にも歴史がある」ことを改めて思い出させてくれる(『孤猿随筆』)。文字を持たない民に歴史があるように,やはり豚にも歴史はある。柳田はそう言いたかったのではないか。

目を再び現代に転ずれば,動物ないしその表象は単にわれわれの無聊を慰めるだけの存在ではない。それは今や,最も有名な地方公務員(くまモン)であり,現代最強国家の外交的武器の一つである(家永真幸『国宝の政治史 「中国」の故宮とパンダ』,2017年)。人と動物のかかわりの思想史を本学会大会テーマとして探求することの社会的意義もまた決して小さくはないはずである。

昨年度の大会シンポジウムは,人と動物の境界線を問い直す進化論を扱うものであった。その意味で今年度のシンポジウムともゆるやかに連続していると言える。昨年同様の活発な議論を期待したい。

第8回「思想史の対話」研究会のお知らせ

 題 目:「日本思想史上の国・国家意識―中世から近代まで―」
 日 時:2022年11月6日(日) 14:00-17:00【予定】
 会 場:同志社大学新町キャンパス
 提題者:星 優也(池坊短期大学),中嶋英介(西安外国語大学),二ノ宮幹太(宮内庁書陵部)
 司 会:上野太祐(神田外語大学)
 申込み:不要
 ※ただし,通常の大会参加費がかかります。詳しくは大会開催案内をご覧ください。

 近年,国境を越えたやり取りがいっそう活発になり,グローバル化が進展したかに見える一方,国・国家やそれをめぐる表象は,いまなお人々の対立の根深い原因でもある。そこで改めて問われてくることは,われわれは,国や国家,あるいはそれをめぐる表象といかに向き合えば良いのかということであろう。
 学界において,こうした問題は「国民国家」論,想像の共同体,ナショナリズム批判など様々な視角から議論が積み重ねられてきた。国・国家の表象や「伝統」の構築性が明るみに出され,国家という枠組みにとらわれない地域・地方といった観点からの研究も盛んになされてきた。しかし,国・国家およびそれをめぐる表象は,依然十分な説得力をもった「思想」であり続けている。では,「日本」の思想史を研究するわれわれは,国・国家およびその表象といかに切り結ぶことができるのか。日本思想史研究の特色を活かし,一般に「国民国家」形成期とされる近代の視点のみならず,前近代の視点をも取り入れた総合的な文脈から見えてくる,国・国家およびその表象のもつ思想史的課題を改めて浮き彫りにしたい。

※「思想史の対話」研究会は、若手研究者の交流と議論の活性化を目的として、日本思想史学会総務委員会による運営のもとで、2015年度から始まった研究会です。
「思想史の対話」研究会運営委員
上野太祐,田中友香理,松川雅信

新入会員

 《個人会員》

寄贈図書

(前号発行以降寄贈分)

会費納入のお願い

当学会の会計年度は,10月1日〜翌年9月30日です。したがって,現在は 2021年度(2021年10月1日〜2022年9月30日)中ということになります。

本年度分の会費は,既に多くの方々から納付していただきました。どうも有難うございました。未納の方は,(それ以前の年度の会費も未納の場合はその分もあわせて),すみやかに納入してください。会費納入用の郵便振替口座は下記のとおりです。

          ゆうちょ銀行
          振替口座記号番号: 00920-3-196013
          口座名称(漢字): 日本思想史学会
          口座名称(カナ): ニホンシソウシガッカイ

※ 2020年度請求分より年会費に一部変更があります。
   常勤職にある会員 7,000円(2,000円値上げ)
   常勤職にない会員 5,000円(据え置き)
   海外在住会員   5,000円(据え置き)
   団体会員     3,500円(500円値上げ)
 となります。

※ ゆうちょ銀行は,2022年1月17日より一部料金を値上げしました。これにより,窓口でもATMでも,会費の払込を現金支払いにすると通常の料金の他に加算料金110円がかかるようになりましたから,ご注意ください。

※ 請求書で指定しております郵便振替払込用紙以外に,電信振替による学会口座への入金も受け付けます。
 ただし,公費での処理を予定している方は,電信振替が事務手続き上,認められるか,事前に所属先にお問い合わせください。学会として関知しません。
 新入会員の最初の会費,住所や所属先など会員情報の変更をともなう場合は,必ず郵便振替払込用紙を使って納付してください。

なお,2019・2020年度分の会費が未納の方には,2021年度末(2022年9月30日)発行予定の『日本思想史学』第54号はお送りいたしません。また,今年度分を含め3年分会費を滞納された方は,会則第4条に基づき,総務委員会の議を経て,3年目の年度末(9月30日)をもって退会扱いとなりますので,ご注意ください。

事務局より

@連絡先の変更,学会へのお問い合わせ等は,事務局宛に電子メールまたは郵便(葉書・封書等)でご連絡ください。電話・FAXは受け付けておりません。

A事務局では会員メーリングリストを運用しております。下記の方々は,ご確認ご検討のほど,よろしくお願い致します。
 (1)そもそも名簿にメールアドレスを登録されていない方
  ・メール受信をご希望の方は,下記の事務局アドレスまでお知らせください。
  ・電子メールやインターネットを使用されない方は,従来どおりの郵送希望を受け付けます。その場合,下記の事務局住所まで,
   郵送希望の旨,郵便(葉書・封書等)でお知らせください。
 (2)名簿にメールアドレスを登録済みだが,受信できていない方(受信した覚えがない方)
  ・「迷惑メールボックス」に入ってしまっている恐れがあります。
  ・受信自体を拒否されている場合もあります。今一度,設定をご確認ください。必要に応じて再登録を行いますので,下記の事務局
   アドレスまでお知らせください。
 (3)現在受信しているメールアドレスをあまり利用していない方
  ・希望に応じて他のメールアドレスの再登録を行いますので,下記の事務局アドレスまでお知らせください。
  事務局アドレス(
*会員メーリングリストへのアドレス登録,更新,削除はすべて事務局が行います。メールアドレスに変更が生じた際は,新しいアドレスで再登録いたしますので,ご一報ください。

B現在,事務局ではペーパーレス化を進めております。この『ニューズレター』は,夏季号も冬季号も,学会ウェブサイト上での公開と会員メーリングリストでの配信のみを原則とします。なお従来どおりの郵送希望の場合は,下記の事務局住所まで,その旨を郵便(葉書・封書等)でお知らせください。

C入会手続は初年度の会費の納入をもって完了します。入会承認のお知らせの後,すみやかに初年度分の会費を納入してくださいますようお願いします。

過去のニューズレター

日本思想史学会ホームページトップへ