『日本思想史学』バックナンバー第46〜50号

第41〜45号 | 第51〜52号
第50号(2018年9月30日発行)
特集〈2017年度大会シンポジウム〉日本思想史学会創立50周年記念シンポジウム―第1回:対立と調和
対立と調和 高橋 文博
第一セッション 宗教と社会:民衆宗教,あるいは帝国のマイノリティ 永岡 崇
第一セッション 宗教と社会:近世後期の仏教と自他認識の転回 クラウタウ オリオン
第二セッション 東アジアと日本:蘭学の政治思想史・試論――近代東アジアのなかの日本―― 大久保 健晴
第二セッション 東アジアと日本:舶載された知の受容と多様な思想展開 田 世 民
第三セッション 日本思想とジェンダー:史学思想史としての「女性史」・序論 長 志珠絵
第三セッション 日本思想とジェンダー:神道における女性観の形成――日本思想史の問題として―― 小平 美香
特別掲載〈2017年度大会パネルセッション〉
カミとホトケの幕末維新――交錯する宗教世界―― 桐原健真ほか
研究史
近世社会の思惟構造と明治維新――研究史の状況と展望によせて―― 奈良 勝司
動向
近刊の丸山眞男著作三冊 山辺 春彦
論文
山鹿素行の「主静」批判 石橋 賢太
契沖の仏教言語思想と本居宣長――心と事と言語の関係を廻って―― 清田 政秋
稲葉黙斎の喪礼実践論――徂徠学批判・仏教認識に注目して―― 松川 雅信
佐藤一斎の「天」――本居宣長以後の超越者観念―― 中村 安宏
幕末維新期の民衆における世界観と自他認識の変容――菅野八郎における「異国」「異人」認識―― 青野 誠
明治中期における批判理論としての「批評」――大西祝の批評的思考を中心に―― 郭 馳 洋
井筒俊彦の啓示類型論から見る「心神との対話」構造とその解釈――『日本書紀』から山崎闇斎の神学に至る比較思想的探究―― 久保 隆司
書評
ニールス・ファンステーンパール著『〈孝子〉という表象――近世日本道徳文化史の試み』 殷 暁 星
藍弘岳著『漢文圏における荻生徂徠――医学・兵学・儒学』 澤井 啓一
西村玲著『近世仏教論』 藤井  淳
裴寛紋著『宣長はどのような日本を想像したか――『古事記伝』の「皇国」』 板東 洋介
島田英明著『歴史と永遠――江戸後期の思想水脈』 中田 喜万
川村邦光著『出口なお・王仁三郎――世界を水晶の世に致すぞよ』 福家 崇洋
見城悌治編『帰一協会の挑戦と渋沢栄一――グローバル時代の「普遍」をめざして』 高橋  原
赤澤史朗ほか編『触発する歴史学――鹿野思想史と向きあう』 荻野 富士夫
報告
2017年度大会の概況
第49号(2017年9月30日発行)
特集〈2016年度大会シンポジウム〉思想史のなかの雑誌メディア―
思想史のなかの雑誌メディア 長 志珠絵
近代思想史研究における雑誌メディア 中野目 徹
「メディア人間」の集合的無思想に挑む雑誌研究 佐藤 卓己
コメント:「古典」か「雑誌」か 河野 有理
コメント:シンポジウムの余白に 苅部  直
特別掲載〈2016年度大会パネルセッション〉
近世における出版文化の諸相 伊藤聡ほか
「近世化」する日本社会の中の宗教 曽根原理ほか
近世神話の射程と可能性――神話概念の拡大―― 鈴木英之ほか
余録
第48号特集コメント記事への応答 末木文美士
研究史
民衆宗教研究の現在――ナラティヴの解体にむきあう―― 永岡  崇
提言
なぜ丸山理論は朝鮮儒教に当てはまらないのか 井上 厚史
論文
宰相の職掌――『周礼』に於ける王安石と太宰春台―― 濱野靖一郎
近世日本地方庶民教化における清聖諭の活用――『聖諭広訓』から『久世条教』『五條施教』へ―― 殷 暁 星
民衆宗教世界の形成過程――如来教の秋葉信仰との対峙をめぐって―― 石原  和
革命と修養――木下尚江はなぜ静坐をしたのか―― 栗田 英彦
能率論および人間工学に喚起された人間の概念――一九二〇年代前半を中心に―― 川合 大輔
近代「国史学」における辻仏教史学 池田 智文
紹介
『徂徠集 序類』余言 高山 大毅
書評
伊藤聡著『神道の形成と中世神話』 松本 公一
上野太祐著『花伝う花――世阿弥花伝書の思想』 佐藤 弘夫
前田勉著『江戸教育思想史研究』 菅原  光
柴田真希都著『明治知識人としての内村鑑三――その批判的精神と普遍主義の展開』 大川  真
長尾宗典著『〈憧憬〉の明治精神史――高山樗牛・姉崎嘲風の時代』 尾原 宏之
山本伸裕・碧海寿広編『清沢満之と近代日本』 佐野 智規
オリオン・クラウタウ編『戦後歴史学と日本仏教』 石井 公成
報告
2016年度大会の概況
   
第48号(2016年9月30日発行)
特集〈2015年度大会シンポジウム〉思想史学の問い方―二つの日本思想史講座をふまえて―
思想史学の問い方――二つの日本思想史講座をふまえて―― 長 志珠絵
戦後の近世思想史研究をふりかえる 田尻祐一郎
思想/思想史/思想史学――二つの日本思想史講座と日本思想史の問い方―― 末木文美士
コメント:「問い方」の弁別 高山 大毅
コメント:両講座における中世思想史研究の課題 森 新之介
コメント:〈日本思想史〉は存立可能なのだろうか? 澤井 啓一
特別掲載〈2015年度大会パネルセッション〉
津田左右吉と早稲田大学――記憶と記録―― 岡本天晴ほか
幕末明治の「アメリカ」受容 陶徳民ほか
国史学とアジアと仏教文物 佐藤文子ほか
「大正デモクラシー」の再検討 平野敬和ほか
研究史
植民地研究の展開と「文化」研究 松田 京子
動向
沖縄論の現在――歴史研究と現在との対話のなかで―― 櫻澤  誠
提言
絶望の淵から時代に切り込む思想史――安丸良夫氏を偲んで―― 桂島 宣弘
論文
最澄における『仁王経』受容の意義――不空教学と大乗菩薩戒構想との関係を視野に 冨樫  進
官撰儀式書の構成の模索と漢籍 尾留川方孝
『太平記秘伝理尽鈔』における倫理と欲望――〈聖人・釈迦「賊」論〉をめぐって―― 山本 晋平
浅見絅斎の「大義名分」の再検討 清水 則夫
近世後期の教育現場における祭祀儀礼――津藩有造館の釈奠をめぐる議論と実践―― 李 月 珊
戦前・戦中期日本のアジア社会論における〈アジア的なもの〉――概念の形成と意味の変遷―― 周 雨 霏
紹介
『シリーズ日本人と宗教』の目的と展望 林   淳
書評
大久保良峻著『最澄の思想と天台密教』 道元 徹心
末木恭彦著『徂徠と崑崙』 山本 嘉孝
高山大毅著『近世日本の「礼楽」と「修辞」――荻生徂徠以後の「接人」の制度構想』 片岡  龍
水野雄司著『本居宣長の思想構造――その変質の諸相』 星山 京子
中川未来著『明治日本の国粋主義思想とアジア』 鈴木 啓孝
水谷悟著『雑誌『第三帝国』の思想運動――茅原華山と大正地方青年』 神谷 昌史
福家崇洋著『満川亀太郎――慷慨の志猶存す』 黒川 伊織
永岡崇著『新宗教と総力戦――教祖以後を生きる』 近藤俊太郎
報告
2015年度大会の概況
    
第47号(2015年9月30日発行)
特集〈2014年度大会シンポジウム〉死者の記憶―思想史と歴史学の架橋―
死者の記憶――思想史と歴史学の架橋―― 林   淳
死者とカミのあいだ――ヤスクニの思想と語られる死者の系譜―― 佐藤 弘夫
大量死の時代と社会的対応――一八九〇年代の死者追悼の形と観念―― 羽賀 祥二
コメント:「靖国」や「戦争」を直接に語らず、「死者の記憶」を語ること 見城 悌治
コメント:権力の誘惑――靖国を考える視点設定をめぐって―― 樋口 浩造
特別掲載〈2014年度大会パネルセッション〉
近代日本仏教の「前夜」――幕末維新期における護法論の射程―― 桐原健真ほか
研究史
国語学史と言語思想史 山東  功
提言
「戦後日本」再考の方法的試み――『シリーズ戦後日本社会の歴史』を手がかりに―― 安田 常雄
論文
慈円『愚管抄』幼学書説――その想定読者に着目して―― 森 新之介
序破急概念の変遷――世阿弥『拾玉得花 』を中心 に―― 佐々木香織
根源神・国造立尊の説明方式から見る理当心地神道の「神」観念 韋   佳
山鹿素行の「民兵」育成論――「農」から「士」へ―― 中嶋 英介
中村蘭林の文章学――十八世紀日本における朱子学の展開―― 山本 嘉孝
蟹養斎における儒礼論――『家礼』の喪祭儀礼をめぐって―― 松川 雅信
福沢署名著作の原型について 平山  洋
富士川游の医療論における「宗教」の意義 島田雄一郎
紹介
『カミと人と死者』が目指したこと 冨樫  進
朱熹『論語集注』全訳注を刊行して 土田健次郎
対話
「対話」欄について 編集委員会
民衆へのさまざまなアプローチ――赤澤史朗他編『戦後知識人と民衆観』評―― 長妻三佐雄
知識人とは何か――出原政雄編『戦後日本思想と知識人の役割』評―― 黒川みどり
書評
末木文美士著『草木成仏の思想――安然と日本人の自然観』 舩田 淳一
井上泰至著『近世刊行軍書論――教訓・娯楽・考証』 小川 和也
高野秀晴著『教化に臨む近世学問――石門心学の立場』 相原 耕作
中野目徹著『明治の青年とナショナリズム』,鈴木啓孝著『原敬と陸羯南』 岡本 佳子
碧海寿広著『近代仏教のなかの真宗――近角常観と求道者たち』 島薗  進
黒川伊織著『帝国に抗する社会運動――第一次日本共産党の思想と行動』 緒形  康
平野敬和著『丸山眞男と橋川文三――「戦後思想」への問い』 河野 有理
報告
2014年度大会の概況
第46号(2014年9月30日発行)
特集〈2013年度大会シンポジウム〉越境する日本思想史――思想と文学の垣根越え
越境する日本思想史――思想と文学の垣根越え―― 小島 康敬
和歌というメディア ツベタナ・クリステワ
宣長国学における歌――敷島の歌・うひ山ぶみ・著者名―― 田中 康二
フィクションと自由――伊藤整における「近代日本」への問い―― 苅部 直
「思想史研究者」と「文学研究者」との垣根越え――事後的な感懐―― 高橋 文博
特別掲載〈2013年度大会パネルセッション〉
思想史としてのおみくじ 大野出ほか
研究史
近代仏教研究は何を問うのか――とくに二〇〇〇年代以降の研究動向を中心に―― 大谷 栄一
提言
丸山眞男の福沢諭吉論――批判的考察―― 米原 謙
論文
穢れ観念の古代から中世への展開 尾留川 方孝
中世浄土宗における偽書――聖冏・聖聡著作を中心に―― 鈴木 英之
世阿弥の思想形成をめぐる一考察――「感」の内実を手がかりに―― 上野 太祐
鈴木貞斎の闇斎学派・仁斎批判と「心」の主張について 清水 則夫
交遊と不朽――服部南郭の古文辞学について―― 吉川 裕
諸藩における儒者登用の動向―― 一七〜一八世紀の龍野藩を中心として―― 浅井 雅
大雑書に表現される「世界」観――「須弥山図」と「地底鯰之図」を中心に―― ポロヴニコヴァ・エレーナ
一九二〇年代日本思想史と第一次国共合作 黒川 伊織
紹介
Critical Readings in the Intellectual History of Early Modern Japan, 2vols. Boot, W.J., ed.
書評
伊藤由希子著『仏と天皇と「日本国」――『日本霊異記』を読む――』 冨樫 進
森新之介著『摂関院政期思想史研究』 島田 健太郎
濱野靖一郎著『頼山陽の思想――日本における政治学の誕生』 相原 耕作
尾原宏之著『軍事と公論――明治元老院の政治思想』 中野目 徹
杉本耕一著『西田哲学と歴史的世界――宗教への問いへ』 田中 久文
報告
2013年度大会の概況
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