「思想史の対話」研究会
日本思想史学会主催 第10回「思想史の対話」研究会のお知らせ
題 目:「近現代日本思想における平和論」
日 時:2024年11月10日(日)14:30-17:30
会 場:筑波大学筑波キャンパス春日エリア 7A棟106号教室
申込み:不要
※ただし,通常の大会参加費がかかります。詳しくは大会開催案内をご覧ください。
趣旨
近代日本は対外戦争を通じて帝国へと発展していったが、その際には、日本が東洋の平和のために戦っているという言説もあれば、非戦論の主唱もあった。後者はやがて、敗戦を契機に日本国の基本理念の一つとなったと言えよう。しかしながら、平和主義の理想を掲げても、戦争の問題が残らず解決されるわけではない。過去の戦争が国際関係に影響し続けているのみならず、国際社会における安全保障環境も変わりつつある。近年、世界の軍事費は増加の傾向を見せており、日本もまた、依然として自衛隊の位置付けの問題を抱えながら、政府は防衛力の強化を図っている。このような状況に鑑み、第10回「思想史の対話」研究会では、過去の平和論を対象にして、平和と軍事に関する思索を振り返り、その可能性と限界を検討したい。
発表者
- 和寺悠佳(和泉短期大学チャプレン・児童福祉学科准教授)
「近代日本キリスト者の平和論 ―無教会キリスト者を中心に―」
- 鳥羽厚郎(早稲田京福語学院非常勤講師)
「戦間期日本における「合理主義的平和論」の構造分析 ―水野広徳と桐生悠々を題材に―」
- 福井優(立命館大学大学院博士後期課程)
「鶴見良行の平和論 ―ベ平連運動との関わりを中心に―」
司会
「思想史の対話」研究会運営委員