「思想史の対話」研究会
日本思想史学会主催 第八回「思想史の対話」研究会のお知らせ
題 目:「日本思想史上の国・国家意識―中世から近代まで」
日 時:2022年11月6日(日) 14:00-17:00
会 場:同志社大学新町キャンパス
申込み:不要
※ただし,通常の大会参加費がかかります。詳しくは大会開催案内をご覧ください。
第八回「思想史の対話」研究会ポスター(PDF)
趣旨
近年,国境を越えたやり取りがいっそう活発になり,グローバル化が進展したかに見える一方,国・国家やそれをめぐる表象は,いまなお人々の対立の根深い原因でもある。そこで改めて問われてくることは,われわれは,国や国家,あるいはそれをめぐる表象といかに向き合えば良いのかということであろう。
学界において,こうした問題は「国民国家」論,想像の共同体,ナショナリズム批判など様々な視角から議論が積み重ねられてきた。国・国家の表象や「伝統」の構築性が明るみに出され,国家という枠組みにとらわれない地域・地方といった観点からの研究も盛んになされてきた。しかし,国・国家およびそれをめぐる表象は,依然十分な説得力をもった「思想」であり続けている。では,「日本」の思想史を研究するわれわれは,国・国家およびその表象といかに切り結ぶことができるのか。日本思想史研究の特色を活かし,一般に「国民国家」形成期とされる近代の視点のみならず,前近代の視点をも取り入れた総合的な文脈から見えてくる,国・国家およびその表象のもつ思想史的課題を改めて浮き彫りにしたい。
提題者
- 星 優也(池坊短期大学)
「中世の国土観と境界認識」
- 中嶋英介(西安外国語大学)
「近世兵学者の武国論」
- 二ノ宮幹太(宮内庁書陵部)
「国家神道と宮中祭祀―戦中期宮内省における神社制度調査と星野輝興―」
司会
「思想史の対話」研究会運営委員