「思想史の対話」研究会
日本思想史学会主催 第七回「思想史の対話」研究会のお知らせ
題 目:「いま,共同体/共同性を問い直す―思想伝達の場をめぐって―」
日 時:2021年11月7日(日)14:00-17:00
会 場:オンライン開催
申込み:参加方法は学会ホームページでお知らせします
第七回「思想史の対話」研究会ポスター(PDF)
趣旨
昨今のコロナ禍の状況下において,私たちはあらゆる面で他者との直接的なつながりを断絶させられている。一方で,SNSの急速な発達によって,常に他者とつながることが可能である。このような断絶とつながりは,新たな「共同体」や「共同性」をはぐくむことになるのだろうか?
振り返れば,「共同体」や「共同性」は,時代によってその意味内容を変化させており,おそらくそれは思想の在り方とも密接に関連しているはずである。今回の研究会では,各時代における「共同体」が思想形成―伝達の場としていかに機能したのか,そして思想が「共同体」や「共同性」の結合と分解をいかに生み出したのか,つまり思想と「共同体」/「共同性」の関連を問い質したいのである。
古くはK.マルクスやM.ウェーバーが論じた「共同体」論であるが,今回の研究会では若手研究者によって従来の枠組みを批判的に踏まえつつ,古代〜近代の「共同体」/「共同性」と思想の在り方を議論するとともに,コロナ禍の下の新たな「共同体」/「共同性」の行く末を見定めることとしたい。
提題者
- 青木一平(江戸川学園取手中高等学校)
「安倍能成と帝国日本―植民地朝鮮における「共同性」の模索―」
- 伊故海貴則(立命館大学)
「近代日本社会形成期の「村」―三新法体制下における「共同性」の再編―」
- 長野邦彦(東京大学)
「道元思想における叢林と世俗共同体との差異」
司会
「思想史の対話」研究会運営委員